岡山大学が行う新たな研究協力プラン
国立大学法人岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として「第15回 CSJ化学フェスタ2025」において、重要なコラボレーション企画を開催しました。本イベントは2025年10月24日に行われ、奈良先端科学技術大学院大学、山梨大学、信州大学と共に、大学のビジョン達成に向けた取り組みについて議論を深めました。
参加者は40人以上という多くの研究者や大学関係者が集まり、J-PEAKS(地域中核・特色ある研究大学強化促進事業)をテーマにした発表や意見交換が行われました。冒頭では、岡山大学の仁科勇太教授がJ-PEAKSの概要について話し、参加者の理解を促す時間が設けられました。
その後、参加大学の教授たちがそれぞれの取り組みを報告しました。奈良先端科学技術大学院大学の藤井幹也教授は、J-PEAKSを通じた化学業界への影響について発表し、次世代の研究開発の必要性を強調しました。
山梨大学からは、鈴木美季URAが「グリーン水素研究拠点新設」をテーマに、研究力強化の重要性について語り、信州大学の土井達也准教授は、アクア・リジェネレーション機構を国際的な研究拠点へと成長させる計画について紹介しました。さらに、岡山大学の河本雅紀副機構長は、J-PEAKSを活用した大学の経営改革の意義について発表し、地域と地球の未来を共創する姿勢を示しました。
パネルディスカッションでの熱い議論
企画の後半には、山本聖二課長がファシリテーターを務めるパネルディスカッションが行われました。ここでは研究者たちが研究時間の確保やJ-PEAKSの取り組みの学内への波及効果について意見を交換。研究環境の改善やイノベーションの促進に向けての具体的なアイデアが提示されました。
特に印象的だったのは、本企画に岡山大学から参加した若手事務職員3名の意見であり、彼らは自身の業務との関連性を感じる貴重な経験を語りました。このように、多様な視点からの意見交流は、参加者にとって非常に刺激的な時間となりました。
J-PEAKSを通じて未来を切り開く
岡山大学は、今回の企画を通じて得られた知見を今後の研究力強化に活かし、各大学との協力を深めながら革新的な研究成果を目指します。J-PEAKSの取り組みを通して、地域社会や地球全体に対して貢献するための研究を進め「共創」の精神で社会変革を実現していくことが期待されています。
岡山大学は今後も、地域に根ざした研究大学として、持続可能な未来を見据えた取り組みを強化していく方針です。社会のニーズに応えつつ、学術界での存在感を高めていくその活動から目が離せません。