大阪と関西で新たなビジネスの風を吹き込むため、株式会社ローンディールが一般社団法人関西イノベーションセンター(MUIC Kansai)と手を組んで「side project with MUIC」をスタートします。このプログラムは、関西の大企業とスタートアップが協働し、地域の人材流動化やイノベーション創出を実現することを目的としています。
MUIC Kansaiの使命
MUIC Kansaiは、2021年に設立されたオープンイノベーションの拠点で、関西の強みを生かした事業共創を促進しています。地域の知識やネットワークを未来へと繋ぐ“ソフトレガシー”の形成には、観光業や環境問題、健康、食文化、エンターテインメントといった様々なテーマが含まれています。万博をきっかけに、地域の多様なプレイヤーが挑戦できる環境を整備し、新たなアイデアやサービスの創出を促進します。
プログラムの具体的な内容
「side project with MUIC」は、社外兼務型の越境研修プログラムを通じて実施され、関西エリアの大企業とスタートアップが相互に支援し合います。このプログラムでは、関西に集まった大学や研究機関、企業が持つ潜在的なイノベーションの素地を活用し、交流を通じて新たなビジネス機会を創出します。
また、関西の大企業、阪急阪神不動産株式会社とNTTメディアサプライ株式会社が2026年から参加予定です。この2社は、社外のプロジェクトに積極的に関与し、社員の成長や多様性を促しながら企業文化の変革を図ります。興味深い点は、これらの企業だけでなく、関西の4つのスタートアップもプログラムに参加し、事業推進に必要なスキルを獲得していくという点です。
助成制度の導入
本プログラムでは、参加企業を支援するための助成制度も整備されています。関西エリアの大企業が参加する際には、そのサービス利用料の一部が助成され、スタートアップが大企業の人材を受け入れる際には費用を全額助成します。この助成制度の導入によって、人材交流や事業共創が容易になるだけでなく、関西エリアにおける「人・知・経験」の循環構造を生み出すことを目指しています。
今後の展望
この新しい取り組みにより、大企業がスタートアップにおいて実務に参加し、スタートアップは事業推進に必要な知識を習得するという相互のメリットが期待されます。さらに、多様な価値観に触れることで、企業内のイノベーションが進み、企業文化が育まれることが予想されます。
12月18日には、オンラインイベントも予定されています。これはKDDIの施策や副業型越境研修がどのように組織に変革をもたらすかについてのヒントを学ぶ貴重な機会です。MUICとローンディールが推進するこのプロジェクトは、関西における新たなイノベーションの創出の一歩となることでしょう。