128年の歴史を持つ櫟本駅が持つ新たな可能性
奈良県天理市にあるJR櫟本駅。1898年に設立され、128年間地域の人々に愛されてきたこの駅舎が、今まさに新たな活用の道を歩み始めようとしています。無人駅としての機能が続く中、利活用プロジェクト「まほろばプロジェクト」が立ち上げられ、駅舎をホテルとして再生する計画が進行中です。
このプロジェクトは、地域の活性化を目指すものであり、天理市が中心となり、地元企業の株式会社立志社が協力しているため、注目されている取り組みです。飛鳥未来高等学校の生徒たちもこのプロジェクトに深く関与し、地域との連携を強化しています。
飛鳥未来高校の生徒たちの挑戦
飛鳥未来高校は、2025年度からこの取り組みに参画しており、生徒たちは地元の問題解決に向けた具体的な提案を行っています。彼らが直面したのは、「駅の近くに飲食店が少ない」といった地域の魅力に目を向けた課題感です。こうした課題の発見に基づき、地域マップの作成や自動販売機の設置提案を行っており、実際に行動に移しています。
「活動プロジェクト委員会」を立ち上げ、地域周辺の情報を収集し、食べ物自販機の設置を提案したり、地元店舗を紹介するマップを作成するなど、主体的な行動が新たな地域活性化のきっかけとなっています。こうした取り組みを通じて、生徒自身が地域の魅力を再発見し、地域へ貢献する喜びを実感しています。
櫟本駅が目指す魅力的な拠点造り
櫟本駅舎は、2025年9月30日にJR西日本から天理市へと譲渡される予定です。それ以降、駅舎は「地域の交流、観光、宿泊の中心」として新たな価値を生み出す計画が進められています。駅舎は単なる宿泊施設ではなく、飲食や観光を組み合わせた新しい形の拠点となり、地域全体の魅力を引き出すことを狙っています。
天理市の担当者は、「この大切な地域財産を未来に引き継ぎ、賑わいの拠点を再生する」と意義を強調しています。このプロジェクトを通じて、地域住民や観光客に新しい魅力や体験を提供し、訪れる方々へ天理市の豊かな歴史と文化を伝えることが期待されています。
学校法人三幸学園の取り組み
飛鳥未来高校を運営する学校法人三幸学園は、若者が自分たちの住む地域で問題を見つけ、主体的に解決するための学びを大切にしています。生徒が地域に愛着を持ち、「地域に貢献できた」という体験を通じて、自己肯定感や有用感を育む教育を推進しています。
今後も、定期的なイベントの企画や駅舎を利用した交流拠点の運営などを通じて、高校生ならではの感性を地域づくりに活かしていくことが計画されています。
このように、過去の歴史を大切にしながら、地域協力や若者の力を駆使した新たな施設が生まれる期待が高まっています。皆様もぜひ、その姿を見届けてください。