大和ハウス工業株式会社は、2025年2月27日にベトナム北部フンイエン省で、業界初となるマルチテナント型物流施設「DPL Vietnam Minh Quang」の開所式を執り行いました。この施設は今までのベトナムでの拠点と異なり、同社にとって初めての取り組みとなっています。
物流施設には多くのテナントが入居できるよう設計されており、広さ70,109.20㎡の敷地に、38,871.99㎡の延床面積が確保されています。また、アクセスの利便性も考慮され、ハノイの中心から約45km、ノイバイ国際空港へは約54kmと接続された立地が魅力です。
このプロジェクトは、タイ国外での物流施設開発において大和ハウス工業がWHA Corporation PCLと共同出資で進めてきたものです。WHA Corporationは、タイにおける物流施設開発の大手企業であり、両社の協業は2016年から進行しています。これまでにタイでは5つのプロジェクトにおいて12棟の建設を手掛けており、今後もこの連携を通じてASEAN地域のさらなる成長を図っていく方針です。
施設内は最大10テナントが入居可能で、各テナント区画は約2,800㎡に設定されています。物流の運営・管理・賃貸事業においても、企業間の協業を通じて効率を高めることを目指しています。また、2025年2月からは同社海外初となる「オンサイト PPA」という新しい共同事業が始まる予定です。この取り組みは、賃借した建物の屋根や敷地に太陽光発電設備を設置し、発電した電力をテナント企業に供給する仕組みを導入し、持続可能な経営を推進します。
今後の展望として、ベトナムの物流市場は急成長しており、国際貿易拠点としての重要性が増しています。大和ハウス工業は、これらの動向を踏まえ、厚みのある物流網の構築を進め、地域の発展にも寄与していく意向を示しています。具体的には、陸・海・空の物流を融合させ、効率的でスピーディな物流サービスを提供できる体制を整え、ますます国際化が進む経済とともに成長していくことを目指しています。
このプロジェクトに関する詳細な情報は、大和ハウス工業の公式サイトまたは連絡先を通じて確認できます。より多くの企業が、この新たな物流ハブを活用し、アジア地域でのビジネス展開を加速させることを期待しています。