美容医療の最前線を追う『JAPSA JOURNAL』第2号
2025年9月、日本美容医療学会(JAPSA)は、その学会誌『JAPSA JOURNAL』の第2号を刊行しました。この雑誌は、美容医療の分野において専門家の知見を深め、学問の発展を促すことを目的としています。創刊から多くの支持を受け、美容医療の研究や実践に役立つ情報の発信に努めています。
日本美容医療学会の意義
JAPSAは、2021年に設立され、美容医療の分野におけるエビデンスの蓄積を進めてきました。美容医療は他の医療分野と比較して歴史が浅く、十分なエビデンスがないため、研究の必要性が高い状況にあります。そのため、JAPSAは学会を通じて美容医療の発展と安全性に寄与する情報を提供することを目指しています。
第2号の内容
新しく発行された『JAPSA JOURNAL VOL.2』では、以下のような論文が掲載されています:
1.
亜酸化窒素の鎮痛・鎮静効果に関する検討
- 著者: 松本亮一、大隈宏通、井口京介、安田路規、山内崇
- 内容: 美容外科施術での亜酸化窒素の実態調査を行い、その鎮痛・鎮静効果を科学的に検討しました。
2.
麻酔科専門資格の有無と静脈麻酔アウトカムの検証
- 著者: 松村圭祐、田村貴彦、奥村公貴、佐藤麻未、寺西宏王
- 内容: 外来美容外科手術における前向き観察研究を通じて麻酔の安全性を分析しました。
3.
鼻尖縮小術に対する客観的評価法の検討
- 著者: 大隈宏通、山内崇史、田村貴彦、奥村公貴、佐藤麻未、寺西宏王
- 内容: 鼻尖縮小術を受けた患者に対して、客観的に成果を評価する方法を提案しました。
4.
スレッド隆鼻術に対する術前VECTRA画像シミュレーションの臨床的有用性
- 著者: 田村貴彦、奥村公貴、寺西宏王
- 内容: 隆鼻術における術前シミュレーションツールのメリットを評価した研究です。
5.
埋没式重瞼術の早期習得を目的としたドライラボトレーニング
- 著者: 宗像寿祥
- 内容: 新たな教育手法に基づいたトレーニング方法を紹介しています。
学会の特徴と活動
JAPSAでは、美容外科や形成外科、内科、皮膚科、再生医療など異なる専門分野の連携を重視しています。これにより、単独の分野では困難な共同研究やイベントを実現し、専門家同士の交流を促進しています。
また、国内外での研修や教育活動にも力を入れ、次世代の専門医育成に貢献しています。これらの取り組みは、日本の美容医療の進化に欠かせない要素であり、さらなる発展を後押ししています。
入会方法と今後の展望
『JAPSA JOURNAL』はm3.comのJAPSA会員ページでのみ閲覧可能です。会員になることで、この学会誌の他にも多様なコンテンツを利用できます。これを機に、ぜひ会員登録を考えてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ
詳しい情報や入会については、日本美容医療学会の公式サイトを訪れてください。電話やメールでのお問い合わせも受け付けています。
日本美容医療学会(JAPSA)
電話: 03-5843-7539
E-mail:
[email protected]
公式サイト:
JAPSA公式サイト
今後とも『JAPSA JOURNAL』を通じて、美容医療における革新と安全性の向上に努めていきます。