オークファン、1688.comとAPI連携を開始
株式会社オークファンが、新たに中国のB2Bマーケットプレイス「1688.com」とAPI連携を行い、約1.4億件の商品売買データをオークファンプロPlusにて取得可能にしました。この新機能は、商品のリサーチを効率化し、ECサイトでの競争力を高めることを目的としています。
API連携の詳細
今回の連携により、オークファンプロPlusには「中国ECサイト検索」タブが新設され、1688.comの商品を簡単に調べられるようになります。また、気になる商品の画像をアップロードすることで、1688.com内での売れ筋商品を調査できる「画像検索」機能も実装されています。これにより、ユーザーはアパレルやIT、ペット用品、おもちゃなど、多岐にわたる商品カテゴリから希望するアイテムを見つけやすくなります。
さらに、価格帯を絞り込むこともできるため、特定のニーズに応じたリサーチが可能になるでしょう。このように、データの視覚的なアクセスが容易になったことで、小売業者や仕入れ担当者にとっては非常に便利なツールになりそうです。
背景と目的
オークファンは2022年より、「日本から中国/中国から日本」の商取引をよりスムーズにするために事業を拡大してきました。今回の「1688.com」との連携もその一環であり、特に日本のバイヤーに対し、高まる需要に応えることを目指しています。
アリババグループが運営する1688.comは、中国国内のサプライヤーとバイヤーを繋ぐ重要なプラットフォームであり、その知名度や商品数はバイヤーにとって貴重な資源です。オークファンはこの機会を利用して、中国からの供給を活性化し、国内市場における競争力を強化していく考えです。
オークファンプロPlusの強み
オークファンプロPlusは、約700億件の売買データを解析しており、誰が、いつ、何を、いくらで売っているかを把握することができます。さらに、商品価格の長期的な推移や人気商品を把握できるため、市場分析にも役立ちます。
逆に言えば、単なる価格チェックだけではなく、トレンドを先読みした仕入れ戦略を構築するための強力なツールともなります。国内のネットショッピングやオークションだけでなく、世界の商品の適正価格も調査することができるため、国際貿易においても手助けをしてくれるでしょう。
オークファングループの目指す未来
オークファングループは、国内での事業基盤を活かしながら、BtoB卸売市場のDX化を進めることで、業界のリーディングカンパニーとなることを目指しています。これにより、商取引の透明性を高め、より多くのバイヤーとサプライヤーを結びつける「RE-INFRA COMPANY」としての役割を果たしていきます。
このような取り組みを通じて、オークファンは様々な「再流通のインフラ」を整備し、社会全体に貢献することを目指しています。今後、1688.comとの連携がどのような形で発展していくのか、非常に楽しみです。