日本発のショートドラマクリエイター集団「ごっこ倶楽部」が約11億円を調達!世界進出へ本格始動!
日本のショートドラマクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を運営する株式会社GOKKOが、シリーズBラウンドでジャフコ グループ株式会社、日本テレビ放送網株式会社などから総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。
「ごっこ倶楽部」は、2021年5月に結成されたクリエイター集団で、日常で忘れがちな小さな愛をテーマに、縦型ショートドラマを制作しています。従来のドラマ制作における分業体制とは異なり、脚本から撮影、編集、投稿、マーケティングまでをワンチームで行うスタジオドラゴン方式を採用。さらに、視聴データ分析による改善も自社で行うことで、高品質なコンテンツを制作し続けています。
これまで制作した動画は1200本を超え、累計再生数は40億回を突破。TikTokではショートドラマカテゴリーで日本No.1を誇り、2024年上半期のトレンド大賞を受賞するなど、大きな注目を集めています。
今回の資金調達により、GOKKOはクリエイティブへの投資を強化し、才能と情熱のあるクリエイターをチームに迎えることで、世界と戦えるコンテンツ制作を目指します。
世界で注目される縦型ショートドラマ市場
近年、中国の縦型ショートドラマアプリ「ReelShort」がグローバル展開し、アメリカのアプリダウンロードランキングで上位を獲得するなど、縦型ショートドラマ市場は世界的に注目を集めています。1話ごとにドラマを販売するコンテンツPPV(ペイ・パー・ビュー)も注目されています。
GOKKOは、日本における魅力的なIPと、これまで培ってきたクリエイティブ力で、グローバル展開を進めていきます。
資金調達の目的と今後の展望
今回の資金調達で、GOKKOは下記を強化していく予定です。
クリエイターチームの拡大: 世界と戦えるコンテンツを制作するために、才能と情熱のあるクリエイターを積極的に採用していきます。
コンテンツ制作の強化: より高品質なコンテンツ制作を実現するため、技術開発や設備投資を進めていきます。
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グローバル展開: 海外市場への進出を加速させ、世界中のユーザーに日本のコンテンツを届けます。
GOKKOは、日本のドラマを世界に発信し、日本のエンターテインメント業界を牽引していくことを目指しています。
各出資者からのコメント
ジャフコ グループ株式会社 パートナー 藤井 淳史 氏
「この度、GOKKOに株主として参加できたことを大変うれしく思っております。ベンチャーキャピタルにとってエンターテインメント領域への投資は難しい部分があります。どうしても作品の当たった/外したに依存するためです。継続的にヒット作品を生み出していくことはAIでも難しい永遠のテーマであると思います。
GOKKOの皆さんが『没頭』という言葉がぴったりのストイックさ、規律をもって賑やかに制作・運営に打ち込む様子を拝見しました。そのような真剣な姿を見て、前述の『永遠のテーマ』の答えがここにあるのではと感じました。ごっこ倶楽部の作品が世界にたくさんの感動を届けられるものと期待しています。」
日本テレビ放送網株式会社 代表取締役社長執行役員 石澤 顕 氏
「当社グループは『中期経営計画2022-2024』において『コンテンツ中心主義』を掲げ、知的財産(IP)コンテンツの開発や育成に取り組んでいます。その中でも、スマートフォンやSNSに最適化され、若者を中心に人気が高まる縦型ショート動画は注力領域の1つであり、2023年からはGOKKOと一緒に日本テレビの縦型ショートドラマアカウント『毎日はにかむ僕たちは。』を開始しています。そうした中、縦型ショートドラマ領域の更なる強化に向けたGOKKOとのより一層の共創体制を構築するため、資本業務提携を決定しました。今後は地上波や配信ドラマを絡めたZ世代向けメディアミックスコンテンツを両社で創出し、世界の感動総量を増やしていきます。」
GOKKO代表コメント
代表取締役田中 聡 氏
「日本はかつてドラマ大国でした。
かつて、100社を超えるドラマ制作会社が存在した日本は、現在では10社未満になったと言われています。一方、韓国は過去4社しかなかったにも関わらず、現在は100社を超えるドラマ大国となりました。この期間、2004年から2024年、わずか20年の話です。
そして、日本は『コンテンツ大国』としての座も奪われようとしています。
WEBTOON(縦型フルカラー漫画)市場が、2029年にはMANGA(白黒見開き漫画)市場の2倍になると言われています。WEBTOONの市場シェアを占めているのは韓国で、日本のシェアはわずか1割です。(※MANGA市場は日本が約5割占めている。)
アニメ化や実写化は、現時点では日本のコンテンツが “当たり前” のように選ばれていますが、この10年でその “当たり前” はこのまま進むとなくなることが確定しています。
日本の文化、カルチャーを残すためにも、この縦型ショートドラマ(※WEBREEN)の市場を我々GOKKOが牽引をして世界をリード、日本が覇権を握ることが『コンテンツ大国』である威厳を取り戻すための第一歩です。
その目標の一歩目は『縦型ショートドラマからNetflixを超える』ことです。2030年に1兆円企業を目指して本気で世界に出ます。世界で一緒に戦って頂ける仲間をいつも募集しておりますので、興味ある人、一緒にクリエイティブと向き合いましょう!
これを成し遂げるまでの軌跡を総じて
『Make Dramatech - 未来を演出、新しい感動を -』
とミッションにしています。
皆さんも一緒に、このドラマのようなストーリーを一緒に体験して下さい♧」
今後の展開
GOKKOは、今回の資金調達を機に、さらなる事業拡大と世界進出を目指していくことを表明しました。今後の展開に注目です。