ユニファ・テックとVlightupが共同開発した新たな移動可能なセキュリティルーム
株式会社ユニファ・テックは、暗号資産のセキュリティを強化し、企業間決済の迅速化を図るため、Vlightup株式会社と戦略的業務提携を結びました。この提携により、ユニファ・テックは「エンタープライズウォレット・セキュアブース」という新たなセキュリティソリューションを提供することになりました。
新たなセキュリティソリューション「エンタープライズウォレット・セキュアブース」とは?
この製品は、ユニファ・テックの工事不要・高セキュリティな「セキュアブース」に、Vlightupの高度な衛星測位認証技術を統合したものです。具体的には、GeoAuthという技術を使用して、このブースが正確に許可された場所に存在していることを証明します。また、GeoMPC技術を使った運用設計により、物理的にブース内に権限を持つ人がいない限り、資産は移動しない仕組みを実現しています。
この新しいソリューションは、特に暗号資産交換業者やステーブルコインの発行者、関連する資金移動業者に向けて設計されています。これにより、役員の自宅やサテライトオフィスを、本社と同じレベルの安全な運用拠点として利用できるようになります。
企業間決済における新たなニーズ
最近、暗号資産やステーブルコインに関連する業界では、システムリスクや内部統制の強化が求められています。これに対して、企業は人材の確保や運用効率を向上させる必要があります。しかし、サーバー室からの操作制限や夜間の待機、緊急出社などが課題となり、運用担当者への負担が増えている現状があります。
ユニファ・テックでは、こうした状況に対処するために、「TELLAS」という夜勤解消サービスを提供しており、今後は「エンタープライズウォレット・セキュアブース」を通じて、24時間体制の運用を支援します。深夜の緊急出社や待機を減らすことができ、業務の運用をより効率的に行うことが期待されています。
効果と期待される導入シーン
ユニファ・テックが目指す「エンタープライズウォレット・セキュアブース」は、自宅でも高セキュリティの運用環境を提供します。これにより、以下のような利用シーンが想定されます:
- - 企業間決済プラットフォーム事業者の運用拠点
- - 暗号資産交換業者のための自宅セキュリティルーム
- - 金融機関や事業会社の分散カストディ拠点
この新たなソリューションにより、企業は深夜の待機や出社の負担を大幅に削減できる見込みです。
今後の展開と企業募集
ユニファ・テックは2026年1月から、金融機関向けに「エンタープライズウォレット・セキュアブース」の受注を開始する予定です。それにあたり、先着5社限定で無料の運用診断を提供し、利用者のニーズを把握するためのサポートも進めていきます。
最新のセキュリティ技術を活かした「エンタープライズウォレット・セキュアブース」によって、企業間決済の業務運用がより安全で効率的になることが期待されます。これからの展開に注目です。