ユニモワーズの新機種開発の背景
電動ラジコン草刈り機「ユニモワーズ」は、これまでリチウムイオン電池を動力源として活用し、その高エネルギー密度のおかげで作業時間を効果的に延ばしてきました。しかし、中山間地域などの充電環境が乏しい場所や広大な果樹園、農場では、電池駆動だけでは限界が見えてきました。この課題に立ち向かうため、バッテリーだけに依存しない、新しい草刈り機の開発が求められていました。
燃料電池の選択肢
新たに開発中のプロトタイプは、交換が容易なカートリッジ式の水素タンクと燃料電池を組み合わせることで、長時間の連続作業を実現しようとしています。このシステムは、脱炭素社会の実現に向けた一環としても注目されており、水素エネルギーの利用を模索する姿勢が伺えます。私たちの生活やビジネスでの環境配慮が求められる中、ユニモワーズはこの選択肢を提供しています。
プロトタイプの仕様
今回開発されたプロトタイプは、サイズが1,150mm(長さ)×790mm(幅)×550mm(高さ)で、燃料電池の出力は1kW、さらに6.8Lの高圧水素タンクが2個予定されています。実証実験では、現在2.8Lタンク2個を使い作業能力の検証が行われています。このプロトタイプによる作業能力は、最大で8時間にわたるため、広大な作業現場でも頼りになる存在です。
今後の展望
ユニモワーズの開発は、草刈り機だけにとどまらず、他の作業ロボットや運搬ロボットへの展開も視野に入れています。中山間地域や災害時にも対応可能な機器の必要性が高まる中、タイムリーな商品化を目指し、開発を進めていく方針です。
開発のパートナー
このプロジェクトには、燃料電池技術を担う中の株式会社ネクスティ エレクトロニクスおよび水素タンクを提供する株式会社JFEコンテイナーの協力が得られています。技術や知見が融合することで、より優れた製品が誕生することが期待されています。
プロトタイプ紹介動画
プロトタイプの詳細や動作を確認できる動画は
こちらでご覧いただけます。また、元となるユニモワーズの詳細は
こちらのサイトで確認できます。
この新たな取り組みが、今後の農業や作業現場においてどのような変革をもたらすのか、非常に楽しみです。