健康経営を支える新たなサービス、KOMPEITOの成長と挑戦
東京都品川区に本社を置く株式会社KOMPEITOは、設置型健康社食サービス「OFFICE DE YASAI」を運営しています。このたび、KOMPEITOはシリーズDラウンドにおいて、約10.7億円の資金調達を成功させました。この資金は、新たな顧客基盤の拡大や地域活性化に繋がるさらなる事業展開を目指すための重要な一歩となります。
サービスの進化:OFFICE DE YASAI
「OFFICE DE YASAI」は、オフィスに冷蔵庫や冷凍庫を設置することで、健康的で美味しいサラダやフルーツ、お惣菜を定期的に提供するサービスです。2014年のサービス開始以来、その利用拠点数は累計13,000を超え、今年で10周年を迎えます。このサービスは、忙しいオフィスワーカーの健康管理をサポートし、企業の福利厚生として高い評価を得ています。オフィスで簡単に健康的な食事が取れることから、社員満足度の向上にも寄与しています。
資金調達の背景と目指す未来
今回の資金調達は、既存の投資家の他に新たに12社が参加し、これまでの累計調達額は約30億円に達しました。KOMPEITOは今後、地域の金融機関との連携を強化し、企業の福利厚生としてのサービス提供を拡大していくとともに、M&Aを視野に入れた非連続的な成長を目指しています。特に、このコロナ禍においてリモートワークが推奨される中、多くの企業がカジュアルな食事提供に注目しています。
また、KOMPEITOは2023年5月に米国に子会社KOMPEITO USA Inc.を設立しました。これは、海外市場への挑戦を意味しており、ますます多様化するニーズに応えるための一環です。
地域活性化と地産地消の推進
KOMPEITOは、地域の農産物を活用した「地産地消」の取り組みも重視しています。各地域から新鮮な野菜を仕入れ、その地域の企業に提供することで、地域経済の活性化に寄与しています。この取り組みは、今後さらに拡大していく方針です。2024年までには新たに東海地域にも進出を予定しており、サービスエリアは北は利尻島から南は与那国島まで広がっています。
組織の成長と未来の展望
KOMPEITOの組織は現在、100名を超える規模に成長しています。平均年齢は32.7歳で、若いメンバーが多く在籍していますが、新卒から60代までの幅広い年齢層が協力し合い、日々新しい挑戦をしています。成長を支えるのは、多様な背景を持つメンバーの集まりです。
出資者からの応援メッセージも多く、特に健康経営に対する期待が高まっていることを感じています。企業の福利厚生において、食事の質の向上は欠かせない要素となっており、「OFFICE DE YASAI」はそのニーズに応える存在としての役割を果たしています。
まとめ
ここ数年の急成長を遂げたKOMPEITOは、今後も地域連携を強化し、顧客基盤の拡大を目指して邁進します。新たなサービスの開発や、海外市場への挑戦によって、さらなる飛躍が期待されており、健康経営を支える重要な企業として注目されています。企業から働く人々まで、全てのステークホルダーにとって価値ある食の提供を実現し続けることで、地域と社会の活性化を目指しています。