デジタル化で進化する保険業界
近年、非対面のデジタルチャネルを活用した農業と金融の融合が進んでいます。この流れの中で、りそなホールディングス(以下、りそなグループ)は、リードインクス株式会社(以下、リードインクス)とソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)と協力し、非対面での保険商品の販売を強化する取り組みを始めました。これは、デジタル化が進む保険業界において、新たなビジネスモデルを築く一歩です。
デジタル保険基盤「Fusion」の導入
りそなグループは、リードインクスが提供するデジタル保険基盤「Fusion」を導入し、「りそなグループアプリ」において、即日加入可能な損害保険を今日から取り扱います。この取り組みは、銀行業界としては初めての試みであり、りそなグループアプリに損害保険メニューを新たに追加しました。
「Fusion」を通じた利便性の向上
「Fusion」では、顧客に対して非常に便利なサービスを提供します。スマホ一つで「数日間だけ」「特定の活動に必要な補償」など、様々なニーズに対応したデジタル保険を受けられるようになりました。初期ラインアップには、ドライブ、自転車、ゴルフ、アウトドア、そしてスキー・スノーボード関連の保険が含まれています。これにより、ユーザーはシームレスに保険加入ができ、特定の活動にピンポイントで保険を掛けることが可能になります。
個別のシステム不要で手軽に
従来は、保険会社ごとに異なるサイトで契約を行う必要がありましたが、今後は「Fusion」を利用することで、りそなホールディングスは各保険会社と個別にシステムを連携させることなく、アプリ内で全ての契約を一括して行うことができます。これによってより良い顧客体験が実現し、様々な保険商品を同じUI・UXで利用することができます。また、販売した保険商品のデータを統合的に管理できることにより、より適切な商品案内や顧客エンゲージメントが強化されます。
地方銀行への展開も視野に
今後はリードインクスとソフトバンクが得た知見をもとに、りそなグループと共に地方銀行など地域金融機関への「Fusion」の活用支援も進めていく予定です。ソフトバンクが法人事業で培ったデジタルトランスフォーメーション(DX)支援のノウハウと、リードインクスのデジタル保険の実装経験を活かしながら、日本国内でのデジタル保険の普及と拡大を目指していきます。
おわりに
りそなグループのこの新たな取り組みは、ただ単にデジタル保険の導入を意味するだけでなく、保険業界全体のデジタル化、さらには顧客体験向上に寄与する大きな一歩であると言えるでしょう。様々なニーズに応じた保険商品を手軽に利用できるこの新サービスが、今後どのように進化していくのか、注目です。