名誉毀損訴訟の勝訴について
少数株ドットコム株式会社が、名誉毀損に関する訴訟に勝訴したことを発表しました。この訴訟は、同社代表である山中裕氏が株式会社テーミスおよびその役員に対して提起したもので、東京地方裁判所において、根拠のない誹謗中傷の記事が掲載されたとして訴えられました。
事件の背景
この事件は、2017年の月刊テーミス誌に掲載された記事に端を発しています。フリーランスジャーナリスト横田由美子氏によるこの記事では、山中氏がネット上でストーカー行為を行ったかのように描写されました。この影響で、山中氏の名誉が著しく傷つけられました。
しかし、調査の結果、実際には横田氏が山中氏に対してストーカー規制法に抵触するつきまとい行為を繰り返していたことが明らかになりました。具体的には、自宅への訪問や脅迫的なメール、電話が行われ、警視庁から口頭警告を受けていたのです。少数株ドットコムは、この虚偽の報道に対して法的措置を取る決断をしました。
判決の内容
裁判所は、テーミスの行為が不法行為に該当すると認定し、以下のような判断を下しました。
1. 記事が少数株ドットコムの代表の社会的評価を低下させ、名誉毀損であること。
2. ストーカー行為の記載が虚偽であり、反論は成立しないこと。
3. 横田氏が逆に山中氏に対してストーカー行為を行っていた事実。
4. テーミスの事実確認が不足していたため過失があること。
5. 慰謝料として20万円及び遅延損害金の支払いが命じられたこと。
6. 謝罪広告請求は却下されたものの、名誉毀損の事実は司法的に認定されたこと。
この判決は、虚偽の報道が個人の名誉に与えるダメージについて強い警鐘を鳴らすものであり、メディアには真実を報道する責任があることを示しています。
山中代表のコメント
山中裕氏は、「この判決は、虚偽の報道がいかに個人の名誉を傷つけるかをはっきりと示しています。メディアは事実確認を徹底すべきであり、今回の裁判所の判断は報道機関の信頼性にも寄与すると信じています」と述べました。また、今後も真実と透明性を重視し、社会への貢献を続ける意向を示しました。
今後の展望
少数株ドットコムは、判決を重く受け止め、テーミスからの賠償支払いを待つことにしています。また、必要に応じて追加の法的措置を検討することも明言しています。この件を通じて、報道における事実確認の重要性について社会に訴えていく方針であり、誤情報の拡散防止に努めることを誓っています。
会社概要
- - 会社名: 少数株ドットコム株式会社
- - 本社所在地: 東京都練馬区
- - 代表者: 山中裕
- - 事業内容: 会社支配権の争いに対するコンサルティング、企業統治体制構築のアドバイザリーなど、幅広い分野で活動しています。
- - 使命: 非上場株式流通の促進と、株主の権利の強化を目指しています。
少数株ドットコムは、引き続き「責任ある機関投資家のための原則」に則り、透明性のある投資先企業との関係を構築していくことに全力を尽くしています。