2024年9月度アルバイト・パート平均時給レポート
株式会社マイナビは、2024年9月度のアルバイト平均時給を発表しました。結果として、全国平均時給は1,266円で、2ヶ月連続して過去最高を更新したことが明らかになりました。
全国平均時給が過去最高を記録
2024年の全国平均時給は1,266円で、前月比では2円、前年同月比では55円増加しています。この結果は、25カ月連続で前年同月を上回るものとなっており、アルバイト市場の回復を示しています。特に注目すべきは、配送や引越、ドライバーといった職種が影響を受けやすい「2024年問題」で、こちらも時給は1,331円に達し、2024年に入ってから4回目の最高額更新となりました。また、飲食・フードの平均時給は1,142円、販売・接客・サービスでは1,146円と、それぞれ過去最高を記録しました。
エリア別の増加傾向
何と全7エリアのうち、5エリアで平均時給が前月比・前年同月比ともに上昇しました。特に、関西エリアは1,296円で最高金額を更新し、調査開始以来、初めてすべてのエリアが1,100円台を超えました。これにより、エリア別での時給のばらつきが少なくなり、全国での賃金上昇のトレンドが浮かび上がります。
三大都市圏に見る時給の推移
三大都市圏では平均時給が1,313円で、前年同月比59円の増加が見られました。ただし、前月比では時給がやや緩やかに推移する形になっており、夏期の繁忙期から静かな時期へと移行していることが伺えます。その一方で、配送・引越・ドライバーの仕事は人気で、時給は1,397円に達しました。また、求人件数は前年同月比でほぼ2倍となっており、この職種の需要が非常に高いことを示しています。
熊本県に見る新たな動向
特に注目されるのが熊本県で、平均時給は1,139円に達し、前月比・前年同月比ともに上昇しました。これは、半導体企業の進出によって商業地の地価が上昇し、多くの雇用を生んでいることが要因とされます。このような地域での時給の上昇は、今後の雇用市場に影響を与える可能性があります。
今後の見通し
2024年9月の結果を受けて、調査担当者は今後の最低賃金改定や消費活動の活性化に注目しています。特に年末にかけては、さらなる時給上昇が予想され、アルバイト市場の動向が注視されることになります。このような状況を背景に、求職者は積極的に求人情報を探すことが求められるでしょう。
調査は2024年9月1日から30日までの期間に実施され、全47都道府県を対象としたものでした。詳細についてはマイナビの公式サイトで確認できます。この結果は、求人市場への影響や作業環境の改善など、幅広い分野への波及効果を持つものと考えられます。今後も賃金の動向から目が離せません。