スーパーホテルの脱炭素経営
株式会社スーパーホテルは、環境保全に重きを置いた「サステナホテル」というコンセプトで、業界をリードする取り組みを続けています。2030年には、宿泊時のCO2排出を実質ゼロにする「CO2実質ゼロ泊」を2025年度内に実現させる目標を掲げ、持続可能な観光業を目指しています。
環境保全の歩み
スーパーホテルの環境保全活動は2001年から始まりました。当時、熊本県水俣市から環境重視の街づくりを要請され、環境ISOを取得。これを契機に、省資源や省エネ、リサイクルの推進に注力し、次第に地域社会や従業員にも良い影響を与えるようになりました。2008年にはお客様参加型の「エコひいき活動」を開始し、環境に優しい取り組みを広げていきました。
これにより、宿泊のお客様が参加することで、ホテル業界全体の環境意識が向上しています。
カーボン・オフセットと「ECO泊」
2010年からは「ECO泊」を導入。これは宿泊客がスーパーホテルの公式サイトから予約することで、宿泊時に発生するCO2排出量をクリーンエネルギー事業に投資することにより100%カーボン・オフセットするものでした。この画期的な取り組みは、ホテル業界では初めての試みであり、すでに25万泊以上の宿泊に伴う135,464トンのCO2排出量を削減しています。
実質ゼロ泊の導入
2024年からは、全宿泊において「CO2実質ゼロ泊」を正式に導入することになりました。これにより、スーパーホテルに宿泊することで、環境に対する意識がさらに高まります。年間600万泊の宿泊客を見込むことで、24,000トンのCO2排出量を削減する見込みです。
地域との連携
スーパーホテルは環境への取り組みだけでなく、地域社会との共生を目指しています。地元の飲食店との連携を強化し、「食と泊」のプロジェクトを通じて地域経済の活性化を図っています。さらに、官民共同の取り組みや、地域創生に貢献する存在として進化していく姿勢を示しています。
実際に、地域の人々と協力して、持続可能なホテルづくりを進めていくことが今後の目標です。宿泊施設は人を集め、街を活性化させる重要な要素であると位置づけ、地域の担い手としての役割も果たすことでしょう。
夢の実現に向けて
スーパーホテルは「April Dream」プロジェクトに賛同し、企業が持つ夢の実現に向けた取り組みを発信しています。これにより、サステナブルな施策はお客様や地域の人々、そして社会全体にポジティブな影響を与えています。
会社情報
最後に、株式会社スーパーホテルは「Natural, Organic, Smart」をコンセプトに、173店舗を国内展開し、海外にも進出しています。環境大臣より「エコ・ファースト企業」の認定を受けたホテル業界の先駆者として、これからも持続可能な未来づくりに貢献していくでしょう。