保険金・給付金の自動化を目指す新たな挑戦

自動給付を革新する保険サービスの登場

近年、デジタル技術の進展に伴い、さまざまな業界が効率化を進めていますが、保険業界も例外ではありません。株式会社スマートコントラクト・イニシアティブ（以下、当社）は、保険金・給付金の自動給付を目指す新たなサービスを開発中です。この取り組みは、業務の効率化と顧客の負担軽減を図るものです。

当社は、保険業務における請求忘れや請求ミスを解消するために、契約状況の一元管理や医療機関とのデータ連携を強化し、契約管理から給付・支払いまでの一連のプロセスを最適化することを目指しています。このプロジェクトには、株式会社アイリックコーポレーション（IRRC）との提携が重要な役割を果たすこととなります。

IRRCの協力とスマートOCR技術

IRRCは、保険ビジネスにおける豊富な経験と専門的な知識を活かし、業界のデジタルトランスフォーメーション（DX）を進めるシステムを提供しています。2020年にIRRCが発表した「生命保険給付金支払いプラットフォーム」では、保険会社同士が個別に行っている支払い業務について、共通のスキームを導入することで効率化を図ってます。これにより、AI（人工知能）を用いたOCR（光学式文字認識）機能によって、保険金支払判定に欠かせないデータの解析が自動化されます。

当社のスマートコントラクトの仕組みが実現されれば、顧客はボタン一つですべての手続きを完了できるようになります。これにより、保険請求の際に必要な書類の準備や提出が簡素化され、すべてがペーパーレスで進行する未来が訪れます。もちろん、顧客だけでなく、保険会社にとっても事務作業の負担軽減が期待されます。

顧客情報の安全な管理

当社は今後、保険加入情報を管理するサービスと提携し、AIを用いた保険給付金の自動受け取りを実現するとともに、業界全体のプラットフォームを構築する計画です。この新たな取り組みでは、顧客の情報を安全に管理し、顧客の同意のもとでその情報を企業に提供することで、収益化を図ります。

このように、当社の取り組みは単なる効率化を超え、顧客一人ひとりのニーズに合わせた新しい保険サービスの形を提示します。今後は、AI技術を活用した「スマートOCR」を駆使し、多様な書類に対応していく予定です。

スマートOCR技術の特性

スマートOCRは、特に非定型文の読み取りに優れており、様々なフォーマットの書類に対応可能です。また、スマートフォンで撮影された画像の歪みを自動補正し、正確な文字認識を実現することができます。この技術の導入により、顧客は安心して保険金の請求手続きを進められる環境が整います。さらに、網掛け文字や塗りつぶし文字なども認識できるため、幅広い書類に対応できます。