鹿子木孟郎特別展
2025-10-20 12:36:40

京都で35年ぶりの開催!鹿子木孟郎の特別展が注目を集める

鹿子木孟郎の魅力を再発見する特別展



京都の泉屋博古館で、画家・鹿子木孟郎の特別展「生誕151年からの鹿子木孟郞-不倒の油画道」が開催されています。この展覧会は、彼の生誕151年を祝うもので、35年ぶりに京都の地で開かれる本格的な回顧展です。これまでの回顧展は2001年の府中市美術館以来と、実に四半世紀ぶりの大規模なものとなります。

鹿子木孟郎は、1874年に生まれ、1941年に亡くなった日本の洋画家です。彼はフランス・アカデミスムでの学びを通じて日本に写実主義の流れをもたらし、リアリズムの表現を確立しました。本展では、彼の作品約80点を通じて、その画業をじっくりと堪能することができます。

展覧会の見どころ



本展では、鹿子木が描いた様々なジャンルの作品を展示しています。特に、文部省美術展覧会や太平洋画会に出品された作品を新たに紹介し、彼の影響を受けた師や同時代の作家たちの作品も併せて観賞できるのが魅力です。これにより、当時の美術界における彼の位置づけが明確になります。

また、今回の展示では、1890年代から1910年代にかけての作品が多く、特に不同舎時代の風景スケッチや、渡欧期の裸体人物画が観られます。これは、彼がフランスで学んだ影響を受けた写実表現が形成される過程を理解する上でも重要なものです。

鹿子木のヨーロッパ留学



鹿子木孟郎がフランスに渡ったのは1900年のことです。父が亡くなった後、友人たちと共に欧米での学びをスタートしました。パリでは、彼が特に敬愛していたジャン=ポール・ローランスから指導を受け、リアリズムの技術を身に付けました。彼はその後、住友家の支援を受け、さらなる学問の深化を図ります。その際には西洋絵画の模写や経験も重要な役割を果たしました。

鹿子木の画業の特徴として、彼の作品の重厚な色使いや、その中に宿る精神性が多くの人々に影響を与えました。帰国後は、日本洋画の発展に寄与し続け、特に関西美術院や文部省美術展覧会での活躍が光ります。彼の絵は、写実的な視点から日本の風景や人々を捉えたものが多く、特に日本の自然美を描く力強さは、高い評価を受けています。

展覧会の詳細情報



本展の開催期間は、2025年9月27日から12月14日までで、前期と後期に分けて展示替えが行われます。前期は9月27日から11月3日、後期は11月5日から12月14日までです。休館日は月曜日ですが、特定の日は開館となりますので、訪れる際は事前の計画が大切です。

入館料は一般1,200円、学生は800円となっており、この入場券を持っていれば館内のブロンズギャラリーも楽しむことができます。また、展覧会の公式グッズも販売中で、特製図録や美術展ナビとのコラボ商品が多くの来館者に好評です。

鹿子木の影響と文化的意義



今展は、鹿子木孟郎の作品が現代美術界でどのように影響力を持ち続けているかを再評価する貴重な機会となっています。特に、近代日本洋画において写実表現が見直される昨今、彼の作品は新たな発見をもたらし、絵画の豊かさに気づかせてくれます。今回は、彼の作品を通じて、過去の美術界の流れや文化的な意味を見つめ直し、改めてその重要性を再確認することができる特別な展覧会となるでしょう。ぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
公益財団法人泉屋博古館
住所
京都府京都市左京区鹿ケ谷下宮ノ前町24
電話番号
075-771-6411

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