株式会社オンザリンクスが初のローコードWMS導入で業務改善を加速

株式会社オンザリンクスがローコードWMSを導入

株式会社オンザリンクス（広島県広島市）は、株式会社Codeer（大阪府）によって提供される「Codeer.LowCode.Blazor」を自社の倉庫管理システム「INTER STOCK」に導入しました。この取り組みは、物流業界において新たなスタンダードを築く可能性を秘めています。

業界初の試み

株式会社オンザリンクスは1999年の創業以来、物流領域のITソリューションに特化し、倉庫管理システムの効率化を図ってきました。最近、デジタルテクノロジーが急速に進化する中で、同社は「Codeer.LowCode.Blazor」を利用し、業界初のローコード対応WMSを短期間・低コストで実現しました。

導入の背景と狙い

代表取締役社長の東聖也氏は、導入の背景として「弊社のセミスクラッチ型WMSの柔軟性強化が求められた」と述べています。お客様のニーズに応じたカスタマイズが求められ、従来の方法では高額なコストと時間が必要でした。そのため、ローコードの機能が目に留まり、導入を決意したとのことです。

成果と評価

新システムは、すでに「関西物流展2025」での展示を通じて、現場ニーズに合わせた柔軟なシステム変更が可能だと高く評価されています。特に、直感的な操作ができる点が競争力を高める要素として注目されています。

具体的な機能と利点

今回の導入で注目されるのは、ストック管理などの業務アプリケーションをユーザー自身が柔軟にカスタマイズできる点です。Excelベースの帳票出力やバーコードリーダーとの連携、AIを活用した画像からのデータ取り込みなど、ユーザーの期待に十分応えるための機能が整っています。さらに、モバイル環境への対応も進めており、業務の現場での活用が期待されています。

また、Blazorを活用することで、.NET開発者にとって親しみやすい環境が整えられており、既存の技術資産をそのまま活かしつつ開発スピードも向上しています。

今後の展望

今後の展望については、東氏が「新生INTER STOCK」は専門知識がなくても簡単にシステムをカスタマイズできる点が最大の強みだと語りました。また、Webアプリ化によって新たな挑戦も視野に入れており、モバイル対応やデータ活用の可能性を広げ、最終的にはユーザー自身がWMSのカスタマイズを行える新しい形を目指すとのことです。

この新たな取り組みが物流界に与える影響は計り知れず、株式会社オンザリンクスの挑戦が今後も注目されます。