渋谷で開催された小・中学生演劇ワークショップの盛況レポート

小・中学生の未来を開く演劇ワークショップ

2025年8月に、東京都目黒区にて株式会社ネルケプランニングが主催した「WELCOME KIDS PROJECT 夏休み！オン・ワークショップ2025」が盛況のうちに終了しました。このイベントは、次世代の演劇界を盛り上げることを目的に、子どもたちに演劇の楽しさを体験してもらうために開催されました。

ワークショップの実施内容

今回のワークショップには、1年生から中学3年生までの26名が参加。講師には、俳優や脚本家などマルチに活躍する末原拓馬さんを迎え、最終日に行われた演劇『野良の方舟』の上演に向けて、7日間にわたるプログラムが展開されました。午前中には演技の基本を学ぶためのワークショップが行われ、午後には演劇制作に必要な要素を体験する活動が実施されました。

特別講師として招かれた浅井さやかさんは、ミュージカルレッスンを行い、子どもたちがなじみのある童謡を歌うことで、演技に対する理解を深めました。また、舞台美術や小道具づくり、衣装作りのワークショップも行われ、参加者は演劇制作の裏方の重要性も学びました。これにより、子どもたちの興味の幅が広がり、本格的な演劇制作の流れを体験しました。

成果発表会の様子

最終日の成果発表会では、参加者が猫や野鼠、鳥、犬などの役に扮して、末原さんが演じる「クロ」と共に冒険を繰り広げました。全員で2回の公演を成功させ、練習の成果を存分に発揮しました。演じることの楽しさ、仲間との絆を深める貴重な体験ができたことを、子どもたちは嬉しそうに話してくれました。

太鼓判を押された活動の意義

末原講師は、「まるで夢か魔法の世界に迷い込んだような気持ちになりました」と語り、初対面の仲間たちと一つの物語を創り上げる過程がいかに素晴らしいものであったかを振り返りました。また、特別講師の加藤佑里恵さんは、参加者のアイデアによって衣装が彩られる様子に感動し、自身の創作意欲も刺激されたと述べています。

参加者の声

参加した子どもたちやその保護者からも感謝の声が寄せられました。「大人と同じ稽古場をつくれて嬉しかった」や「セリフを言うのが不安だったけれど、みんなと一緒だと安心できた」といったコメントからは、彼らがこの貴重な経験を心から楽しんでいたことが伺えます。親たちも、子どもたちの成長や新たな仲間との出会いを喜んでいる様子でした。