株式会社人材ミライが設立、栃木の農業を支える新たな光
栃木県は、全国で生乳の産出額が第2位、農業産出額も第9位という農業が盛んな地域である一方で、農業従事者の高齢化や担い手不足という深刻な問題を抱えています。この課題を解決するために、栃木県真岡市出身の上野真路氏が「慢性的な人手不足に苦しむ農家を救いたい」との強い信念を持ち、2024年6月に新会社株式会社人材ミライを設立しました。
上野代表の思い
上野氏の思いは、幼少期にいちご農家で育った経験に裏打ちされています。久しぶりに帰省した際に見る荒れ果てた農地に衝撃を受け、「このままではいけない」という思いが強まりました。彼は、海外に日本語学校を設立し、そこから優秀な人材を日本の農業へ送り込むというビジョンを描いたのです。
また、取締役の小倉幸希氏は、タイの大学を卒業後、ウドンタニの送り出し機関で学校責任者を務めた経験を持つ日本語教育の専門家です。この二人が組んで、地域農業における人材不足の課題に立ち向かいます。
事業内容の特徴
株式会社人材ミライは、国内外のネットワークを活用し、農家の持続可能な発展をサポートする事業を展開します。具体的には、以下の3つの柱を持っています。
1.
多国籍の優秀人材紹介
タイやベトナム、バングラデシュ、ラオス、スリランカなどから質の高い外国人材を厳選し、日本の農業現場に紹介します。これにより、慢性的な人手不足を解消します。
2.
生産性向上を目指した定着支援
農家に紹介された人材が定着できるよう、きめ細やかなフォローを行います。これによって、農業現場の生産性と売上を向上させることを目指します。
3.
海外での日本語教育拠点設立
ベトナム・ホーチミン市に「桜木日本語センター」を運営し、日本で即戦力となる人材の育成を現地で行います。これにより、農家に必要なスキルを持った人材を供給します。
ビジョンと今後の展望
人材ミライは「栃木県の全ての農家が持続的に利益を得られるモデルの確立」というビジョンを掲げています。今後は外国人材の紹介と育成の強化だけでなく、農業経営の効率化支援や地域農産物の付加価値向上を図る新たなサービスの展開も検討しています。
上野代表は、「地域の農業が未来にわたり発展するためには、人と技術の両方から支える仕組みが必要です。私たちは外国人材と地域の農家をつなぎ、両者にとって明るい未来を築いていきたい」と熱い思いを語ります。
会社概要
- - 社名:株式会社人材ミライ
- - 代表取締役:上野真路(栃木県真岡市出身、飲食店を10店舗以上運営)
- - 取締役:小倉幸希(名古屋出身、カナダ・イスラエル滞在経験あり)
- - 所在地:埼玉県さいたま市大宮区仲町
- - 事業内容:外国人材の職業紹介事業(農業分野)および定着支援、日本語教育事業
- - 設立日:2024年6月
お問い合わせ先
地域農業の発展に向けた新たな挑戦が始まります。今後の人材ミライの動きにぜひ注目していきたいものです。