絵本『とんだ』の魅力に迫る
2026年6月10日に発売されるしいきさいこによる絵本『とんだ』。この作品は、まさに「生きるよろこび」をテーマにした感情豊かな一冊であり、子どもから大人まで楽しめる内容になっています。詩的な言葉と華やかな色彩で生き物たちが「とんだ」瞬間を描くこの絵本は、読者に生命のエネルギーを強く感じさせます。
作品の内容と特徴
本書の中では、猫が蝶に向かって高く飛び上がったり、ウサギが月明かりに照らされた花畑の中で楽しそうに跳ねたり、子どもたちが雨上がりの水たまりを跳ねる姿が描かれています。これらの描写は、日常の中に潜む喜びを再発見させ、読む者の心を明るく照らします。「自然から受ける恩恵」と「飛ぶ」という行為を通じて、生きることの素晴らしさをストレートに伝えるこの絵本は、全32ページにわたり、ページをめくるごとに読み手を新たな感動で包み込むことでしょう。
制作の背景
本作のインスピレーションは、ある特別な午後、美容院での何気ない会話から生まれました。作者のしいきさいこさんが髪を切りながら外を眺めていると、楽しそうに跳ねながら帰宅する子どもたちの姿を目にし、素朴な「子どもの元気」についての会話が交わされたのです。その際、美容師さんの言葉が心に響きました。「子どもや犬ってうれしい時にぴょんぴょんとびはねますよね。」と。この言葉が、しいきさん自身の日常で忘れがちな生きる喜びを思い出させ、多くの人々に「飛び跳ねること」の大切さを伝えたいという気持ちを喚起させました。
こうして、忙しい毎日を過ごす大人たちに、かつてのように心から跳び跳ねることを思い出させ、また、全身で喜びを表現している子どもたちと共感し合えるストーリーが生まれました。世代を超えて人々の心に響くメッセージが込められています。
書誌情報
- - 書名: とんだ
- - 著者名: しいきさいこ
- - 出版社: 岩崎書店
- - 定価: 1,760円(本体1,600円+税)
- - 判型: A4変
- - 頁数: 32ページ
- - 対象年齢: 3歳頃から大人まで
- - 配本日: 2026年6月10日
- - ISBN: 978-4-265-83261-3
著者について
しいきさいこは画家であり絵本作家としても活躍しています。彼女の作品は、絵と言葉の表現を探る試みの中で、特に人の言葉を集めるワークショップやアート制作に力を入れています。過去には『あーちゃんはなかよし』や『きいろいカラス』といった作品も手がけてきました。
この『とんだ』は、ぜひ手に取ってその魅力を感じてみてください。生きる喜びを共有し、心を躍らせる一冊になることでしょう。