発泡スチロール協会が2025年度業界概要を発表
2025年7月16日、発泡スチロール協会(JEPSA)が記者会見を開き、2025年度の発泡スチロール業界の概略を発表しました。会見では、業界関係者やメディアなどが集まり、発表内容についての理解を深める貴重な機会となりました。
使用済み発泡スチロールの利用率
発表によると、2025年代における使用済み発泡スチロール(EPS)の有効利用率は92.1%に達しました。前年に比べて若干の減少は見られたものの、90%以上を維持し続ける高い水準であることが強調されました。この結果は、日本国内のリサイクル活動がしっかりと機能している証と言えます。具体的には、マテリアル・リサイクル率が49.2%、エネルギー・リカバリー率が42.9%で、未利用の単純焼却や埋め立ては7.9%となっています。
市場動向と出荷量
発泡スチロールの原料出荷量については、2025年の実績が101,615トンに達しました。この中で国内生産は90,597トン、一方、輸入原料は11,018トンでした。全体の出荷量は前年比95.8%と減少しており、特に国産原料は94.6%の減少が見られましたが、輸入原料に関しては106.6%と微増が見受けられました。
特出すべきは、各分野別の需要動向です。水産分野では一部魚種での豊漁が報告される一方で、全体的には漁獲高の減少が影響し、出荷量は36,352トンと前年に比べて92.9%の低水準となりました。農業分野は、天候不順が影響する中で、ブロッコリーが好調で、出荷量は9,020トンと前年並みを維持しています。
厳しい時期の影響
2025年は記録的な暑さが影響し、多くの業界に厳しい打撃を与えました。発泡スチロール協会の会長、亀高真一郎氏は「様々な分野での資料に基づいて発表を行なったが、厳しい年であった」とコメントしました。また、今後の法律改正や国際的な環境意識の高まりが業界に与える影響についても触れ、「環境保護は今後も重要な課題であり、我々はサステナブルな社会を目指してさらなる努力が必要」との見解を示しました。
未来への展望
発泡スチロール協会は、2325年度の活動スローガンとして「発泡スチロールの優れた特性で地球環境を守る」というビジョンを掲げ、社会における発泡スチロールの有効利用を推進する方針です。今後もリサイクル率を100%を目標に掲げ、知識の普及や新たな技術開発に取り組む意向を示しています。
まとめ
発泡スチロール協会の業界概況報告は、発泡スチロールの特性とその潤沢な利用について考える貴重な機会となりました。持続可能な社会実現に向けての活動が、今後どのように進展していくのか、注目が集まります。発泡スチロールの可能性、そしてその利用促進に貢献するため、引き続き多角的な視点での情報発信が期待されます。