新たな可能性を秘めた「Raspberry Pi Pico 2 W」が登場！

Raspberry Piは、その革新的な技術で知られていますが、2024年11月25日に新たな製品「Raspberry Pi® Pico 2 W」を発表しました。このマイコンボードは、特に工事設計認証の取得が完了した後、株式会社スイッチサイエンスのウェブショップでの販売が予定されています。

Raspberry Pi Pico 2 Wの注目ポイント

「Raspberry Pi® Pico 2 W」には、Raspberry Pi独自の高性能なRP2350Aマイコンが搭載されています。この新世代のマイコンは、無線通信が可能なCYW43439モジュールを持ち、2.4 GHzのWi-FiとBluetooth 5.2に対応しています。これにより、IoT用途をはじめとするさまざまなアプリケーションでの使用が期待されています。

性能面でも従来のPicoシリーズから大きく進化しています。コアクロックが向上し、SRAMやオンボードフラッシュの容量が倍増したことで、データ処理能力が飛躍的に向上しました。加えて、強力なArmコアとオプションのRISC-Vコアを搭載し、新たに強化されたセキュリティ機能とインターフェースを提供しています。

セキュリティ機能

搭載されているRP2350マイコンは、Cortex-M用のArm TrustZone技術を中心に、署名付きブートや8 KBのアンチヒューズOTPキーストレージ、SHA-256アクセラレーター、ハードウェアTRNG（真のランダム数生成器）、さらには高速グリッチ検出器などを内蔵しています。これにより、包括的なセキュリティアーキテクチャが構築されており、ドキュメントも充実しているため、ユーザーは安心してこのボードを使用することができます。

プログラミングと互換性

Raspberry Pi Pico 2 Wは、C/C++とPythonでのプログラミングに対応しており、メイカーやプロの開発者にとって使いやすい設計です。加えて、ハードウェアとソフトウェアの互換性を確保しつつ、性能と機能が向上している点は大きな魅力です。

仕様概要

- CPU: デュアルArm Cortex-M33 or デュアルRISC-V Hazard3プロセッサ@150 MHz
- メモリ: 520 KBオンチップSRAM、4 MBオンボードQSPIフラッシュ
- 無線モジュール: CYW43439（2.4 GHz 802.11n Wi-Fi / Bluetooth 5.2）
- インターフェース: 26 x 多目的GPIOピン（ADC対応4ピン含む）、USB Micro-B、デバッグピン（SWD）
- ペリフェラル: 2 x UART、2 x SPIコントローラ、2 x I2Cコントローラ、16 x PWMチャンネル、USB 1.1コントローラ
- 入力: 1.8～5.5 V DC
- 動作温度: -20℃～+85℃
- 外形寸法: 21 mm × 51 mm
- 製品寿命: 2040年1月まで供給可能

購入情報

現在、スイッチサイエンスのウェブショップにて「Raspberry Pi® Pico 2 W」の販売準備が進められています。型番はRPI-SC1633、商品名はRaspberry Pi Pico 2 W、価格は未定です。購入ページはこちらで確認できます。

会社情報

株式会社スイッチサイエンスは、テクノロジーをより多くの人が手軽に使える世界を目指しています。電子工作用品の開発や販売だけでなく、教育向けのSTEM教材、IoT開発のサポートも行っており、Raspberry Piの国内認定リセラーとしても知られています。詳しくはこちらで確認できます。

Raspberry PiはRaspberry Pi Ltdの登録商標であり、全ての製品名は各社の商標または登録商標です。