スキーポンが茨城の長ネギ栽培に挑戦！実証試験を開始しました

茨城県で注目の長ネギ栽培技術、スキーポンの実証試験

アクプランタ株式会社が、茨城県常陸太田地域農業改良普及センターにて、長ネギの新しい栽培技術「スキーポン」の実証試験を開始しました。この取り組みは、県の年間予算事業の一環として展開されており、長ネギがどのように育つのかが期待されています。

スキーポンとは？

スキーポンは、酢酸の自然な特性を利用した農業資材です。これにより、植物が高温や乾燥に強くなり、収量や品質の向上、さらには水の使用量を減らすことが期待されています。農業界での革新を目指しているアクプランタは、この技術を通じて持続可能な農業を実現しようとしています。

実証試験の詳細

今年の4月に、実験用の苗として選ばれたのは「夏扇パワー」と呼ばれる長ネギの品種です。アクプランタでは、スキーポンを与えた区画と与えない区画を設け、双方の成長を比較しています。試験に参加するJA常陸の農家は、1ヘクタール以上に及ぶ広大な圃場で長ネギを営農しています。

5月にアクプランタの社員が現場を訪れた際、定植から一ヶ月が経過していました。スキーポンを散布した区画の長ネギは、葉の色が鮮やかで健康的に育っており、期待以上の結果となっているようです。高温の影響が強まる時期においても、この新技術がどのように長ネギの成長を助けるのか、今後も注視していく必要があります。

アクプランタの挑戦

アクプランタ株式会社は、2018年に設立され、創業者である金鍾明氏が植物の高温及び乾燥耐性を向上させる方法を研究したことが始まりです。国内外での実証実験を通じ、14カ国でその効果を確認しており、様々な農業団体と連携して新たな農業技術の普及に努めています。これまでに多くの受賞歴を持ち、業界の注目を集めている企業です。