京都発の弁当文化を支える新システム『Ship&co』、1億円の資金調達を実施

株式会社ベルトランと新たな出荷管理システム『Ship&co』

京都の街から日本の弁当文化を世界に広めている株式会社ベルトランが、EC向けの出荷管理システム『Ship&co』を発表し、1億円の資金を調達しました。代表のベルトラン・トマ氏は、2008年から始めたECサイト「Bento&co」を通じて、国内の職人が手がけた弁当箱や伝統工芸品を100カ国以上に輸出してきました。しかし、そんな思いを抱く彼らが直面していたのは、煩雑な発送業務の負担でした。

直面した課題とシステムの開発

弁当文化の普及を進める中で、特に海外発送がネックになっていました。各国によって異なる運送会社のサービスや、毎回異なる送料の比較作業は、業務の効率を大きく下げていました。そのため、送り状を作成するには1件ごとに3〜5分もかかり、業務のスピードが求められる中で大きな課題でした。

そこで、ベルトラン氏はエンジニアと共にシステムの開発を決意。約2年間の試行錯誤の末、使いやすさを重視した完全オリジナルの出荷管理システム『Ship&co』が完成しました。このシステムにより、運送会社の選定から送り状の作成までがワンストップで行えるようになりました。

利便性向上のための機能

『Ship&co』の一番の特徴は、その利便性です。サイズや重量を入力するだけで、最適な運送会社と料金が瞬時にわかります。また、ワンクリックで送り状やインボイスを発行できる仕組みにすることで、作業時間はなんと約20秒に短縮されました。これにより、迅速な配送が可能になり、より多くの顧客に満足してもらえる体制を整えました。