次世代学生起業家が挑んだ「World Student Pitch Indonesia 2025」
2025年4月21日、インドネシア・ジャカルタにて、世界最大級の学生ピッチコンテスト「World Student Pitch Indonesia 2025」が初めて開催されました。このイベントは、次世代の学生起業家たちがそのアイデアを競い合う場であり、革新的なビジネスソリューションの発表が行われました。
開催概要
本大会にはインドネシア国内の大学に在籍する学生から構成された27チームが参加し、厳正な選考を経て最終的に10チームがファイナリストに選ばれました。これらのチームは先進性と実用性を兼ね備えたビジネスアイデアを発表し、審査員たちを唸らせました。参加者数は約50名で、学生や起業家、審査員、関係者を含む多彩な顔ぶれが集まりました。
ファイナリストとそのアイデア
大会の中で特に注目を浴びたのは、ファイナリストとなったまさに革新的なアイデアの数々です。1位に輝いたのはTierrafuseというチームで、彼らはマルチマテリアルプラスチック(MMP)廃棄物を活用した「Green Asphalt」を開発しました。このプロジェクトは、リサイクルが難しいプラスチック問題と老朽化したインフラの同時解決を目指しています。
次に2位に選ばれたのはTeranginで、彼らは農地における害虫対策のため、風力発電に基づくライトトラップ用の電力供給を実現するに至りました。同チームは最大40%の農薬使用量削減を目指しています。そして3位に選ばれたWatercoinは、独自の水処理とデジタル管理を駆使して飲料水供給の問題を解決しようとしています。
大会の意義
このコンテストは単なる競技ではなく、未来の社会を担う学生たちがどのようにビジネスの発展を行っていくかを示す重要な舞台でもあります。また、優勝したTierrafuseには20,000,000 IDRの賞金が授与されるほか、2025年7月に京都で開催される「IVS2025」にてプレゼンテーションの演壇を与えられることとなりました。
WSPの未来展望
「World Student Pitch」は今後、台湾、タイ、シンガポールに続こうとしており、さらにインド、韓国、アメリカ、ヨーロッパなど世界各国での開催が計画されています。2026年には各国の代表チームが一堂に会する「WSP世界大会」が控えており、学生起業家たちの挑戦の場はますます広がっていくことでしょう。
終わりに
このように、インドネシアでの「World Student Pitch Indonesia 2025」は次世代の起業家たちの未来を切り開く重要なイベントとなりました。本大会を通じて新たなビジネスアイデアが広がり、全国から次々と優れた起業家が誕生することを期待しています。