佐伯泰英の傑作時代小説『交代寄合伊那衆異聞』と『密命』が復刊!
日本の著名な時代小説作家である佐伯泰英氏が手掛ける2つの傑作シリーズ、「交代寄合伊那衆異聞」と「密命」が、光文社文庫と文春文庫から復刊されることが発表されました。この復刊は、2023年6月に始まり、月に1冊ずつ、各シリーズが順次刊行された後、合計で全23巻が展開されていく予定です。
時代小説の革新者、佐伯泰英
佐伯泰英さんは、文庫書き下ろし時代小説の草分けとして知られ、これまでの刊行作品は300冊を超え、累計発行部数は7800万部を突破しました。その中には、多くの読者に愛される作品が多数含まれています。「交代寄合」と「密命」は、彼の作家人生の中で特に重要な位置を占める作品であり、この復刊を通じて新たな読者との出会いが期待されています。
「交代寄合伊那衆異聞」の魅力
「交代寄合伊那衆異聞」シリーズは、信濃国伊那谷を舞台に、弱小旗本の家臣である本宮藤之助が主人公です。彼は、交代寄合衆として江戸とその周辺でさまざまな事件に関わっていく過程で、思いもよらぬ大出世を果たします。物語は、地震や人の失踪をきっかけに進展し、江戸、長崎、さらには上海へと視野を広げていきます。全23巻にわたって展開されるストーリーは、読者を飽きさせず、次々と繰り出される事件が読み手の想像を刺激します。
「密命」シリーズの深い物語
次に復刊される「密命」シリーズは、1999年にスタートし、すでに740万部以上の売上を誇る国民的な時代小説です。「剣豪小説と家庭劇の融合」として知られ、主に家族の絆や成長、そして挫折を描いています。その中で主人公・金杉惣三郎が、剣の使い手としての運命を背負い、藩の密命を果たす活動に巻き込まれていく過程が描かれています。
このシリーズも同様に、新たに装画を横田美砂緒さんが担当し、読者にとって魅力的な一冊に仕上げられています。
復刊を祝う佐伯泰英さんのコメント
佐伯さんは、「20年前に世に出した作品が、現代の読者にどのように受け入れられるのか」という新たな挑戦に期待を寄せています。また、二つの異なる出版社からの同時復刊は彼にとって初めての経験でもあり、好奇心と緊張感が同時に高まっています。「これまでの経験を活かし、楽しんでいただけるよう願っています」と語る彼の思いは、作品にも色濃く反映されています。
最後に
この復刊は、佐伯泰英さんにとって自身の過去作を再評価する機会であり、また読者にとっても新たな発見の場となることが期待されます。これを機に、彼の作品に触れ、時代小説の魅力を再確認することができる絶好のチャンスです。初めて読む方も、以前からのファンも共に、新たな体験を楽しんでください!
各巻の詳細は、光文社と文藝春秋の特設サイトで確認できるので、ぜひチェックしてみてください。