NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル、東ティモールでの海洋ごみ削減プロジェクトを開始
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、2025年より東ティモールで海洋ごみ削減を目的とした新たなプロジェクトを立ち上げることを発表しました。アジア太平洋地域での活動をさらに拡大し、持続可能な地域社会の構築に貢献することを目的としています。
プロジェクトの背景と目的
東ティモールは、インドネシアの東に位置し、豊かな海洋資源を有する一方で、深刻な海洋ごみ問題に直面しています。ごみの流入や処理体制の課題が、漁業や地域住民の生活環境に悪影響を及ぼしているのです。こうした背景から、クリーンオーシャンアンサンブルは、新たな拠点として東ティモールを選び、環境保全と地域経済の持続可能な発展を目指すことになりました。
主な活動内容
このプロジェクトでは、以下の具体的な取り組みを行います:
1.
海洋ごみ回収活動
地域住民や漁業者と協力し、沿岸部で定期的な海洋ごみ回収を実施します。
2.
データの可視化
クリーンオーシャンアンサンブルは独自に開発した「海洋ごみMAP」を利用して、回収したごみの位置や量をオープンデータとして公開します。
3.
資源循環
回収したプラスチックは現地の企業や団体と連携し、リサイクルやアップサイクルに取り組みます。
4.
地域社会への還元
回収活動を通じて得た収益や教育プログラムを地域に提供し、住民の生活向上を図ります。
このように、地域住民が積極的に参加することで、彼らの環境意識を高めることにもつながります。
期待される効果と今後の展開
この取り組みにより、東ティモールにおける海洋ごみ問題が緩和され、地域社会の環境意識が向上することに期待が寄せられています。また、ごみを資源として循環させる新たな地域経済モデルの創出が可能になるでしょう。プロジェクトの初年度は、首都ディリ周辺に焦点を当て、徐々に沿岸地域へと活動範囲を広げる計画です。
クリーンオーシャンアンサンブルは今後、現地の行政機関や教育機関、民間パートナーと連携し、持続可能な回収・再資源化モデルの確立を3年以内に目指します。
サポートの呼びかけ
持続可能な海洋環境の実現に向けて、私たちは共に未来を変える仲間を募集しています。寄付やボランティアとしての参加が可能です。ご寄付は、海洋ごみ回収装置の設置や現場活動の継続に活用されます。また、ITエンジニアやマーケティング専門家など、さまざまな分野でスキルを持つ仲間を求めています。
詳しい情報は公式サイトをご覧ください。
クリーンオーシャンアンサンブル公式サイトはこちら
まとめ
海洋ごみの問題は、地域の環境や経済に深刻な影響を与える重要な課題です。クリーンオーシャンアンサンブルの新たな取り組みが成功し、東ティモールの地域社会が持続可能な未来を築く一助となることを期待しています。