3Dプリンター用レジン
2022-12-27 10:00:01

ジュエリーメーカーが革新技術の3Dプリンター用レジンを発表

3Dプリンター用キャスタブルレジン、新たな道を開く



2023年1月11日、山梨県甲府市に本社を置くアンブローズ アンド カンパニー株式会社が、ジュエリー用のキャスタブルレジン「JC-01R」を発表しました。この製品は、MonoLCDおよびDLPタイプの3Dプリンターで使用可能で、特に貴金属の鋳造に革命をもたらす可能性を秘めています。発売初日は東京ビッグサイトで開催される国際宝飾展での展示が予定されています。

背景と目的



日本のジュエリー業界では、デジタル化の進展に伴い、3Dプリンターによる製品製作が重要な要素となっています。特に、キャスタブルレジンを使ったダイレクト鋳造技術は、コスト削減や納期短縮を実現するために不可欠です。しかし、国際的に対し日本の業界は、まだその技術が成熟していない状況でした。これを打破すべく、創業65年を誇る同社が立ち上がったのです。

JC-01Rの特性



JC-01Rは、従来の3Dプリンターレジン専用の埋没材を必要とせず、通常の埋没材を使用してダイレクト鋳造が可能になりました。これはシルバーや金の鋳造を簡易化し、さらには「不可能」とされていたプラチナのダイレクト鋳造にも一定の対応が可能となる画期的な一歩です。これにより、ジュエリー制作の効率が飛躍的に向上し、製品の多様性も増すことでしょう。

今後の展望



アンブローズ アンド カンパニーは、今後も加速するデジタル化の波に適応すべく、ダイレクト鋳造技術のさらなる研究を続け、他業種への応用も視野に入れた開発を予定しています。ステンレスやチタンなどの新たな素材への対応を進め、医療や工業製品の分野にも進出する計画です。

企業情報



このプロジェクトは、埼玉県に本社を置く吉田キャスト工業株式会社と共同で進めており、両社の専門性を活かしてジュエリー業界における3Dプリンター技術の普及を促進していきます。

吉田キャスト工業の代表取締役、吉田稔氏は「今回の提携は、ジュエリー制作を新しい次元へと引き上げるもの」と自信を見せています。

まとめ



デジタル時代におけるジュエリー製作の未来は、3Dプリンターとキャスタブルレジンによって新たな一歩を踏み出しました。JC-01Rの登場は、日本国内のジュエリー業界だけでなく、他の製造業界にも影響を及ぼす可能性があります。私たちの目の前には、さらなる革新の可能性と夢が広がっています。

企業情報


  • - 吉田キャスト工業株式会社
〒331-0811 埼玉県さいたま市北区吉野町2-269-5
TEL: 048-662-7730
公式サイト

  • - アンブローズ アンド カンパニー株式会社
〒400-0811 山梨県甲府市川田町アリア202
TEL: 055-220-1612
公式サイト
Diffuser3D

会社情報

会社名
アンブローズ アンド カンパニー株式会社
住所
山梨県甲府市川田町アリア202
電話番号
055-220-1612

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