東京都が推進する大学発スタートアップ支援事業の2024年度報告会について

東京都の大学発スタートアップ支援事業

東京都は、「未来を切り拓く10x10x10のイノベーションビジョン」を掲げ、地域におけるスタートアップ創出の重要性を強調しています。このビジョンの下、2023年度から実施されている「大学発スタートアップ創出支援事業」は、知の拠点としての大学の強みを生かし、研究成果やアイデアの事業化を促進する取り組みです。

今年度（2024年度）の舞台として、9月29日に東京都千代田区のTokyo Innovation Baseにおいて、採択された大学の実施結果報告会が開催されます。この報告会では、令和6年度にスタートアップ支援を受けた9大学からの成果報告と質疑応答の時間が設けられており、大学関係者にとって非常に有意義なイベントです。また、事前登録は不要で、興味のある誰でも参加が可能です。

令和6年度採択大学の成果報告

報告会の主な内容としては、各大学が取り組んだ具体的なプロジェクトの実施方法や成果が共有されます。参加者は、その成果をもとに、今後の支援事業への参加を検討する材料を得ることができるため、多くの関心が寄せられるでしょう。さらに、質疑応答の時間を通じて、他大学の取り組みや成功事例に直接触れ、ネットワークを広げる良い機会となります。

令和7年度事業の新たな取り組み

報告会の後には、令和7年度のスタートアップ支援事業についての説明会も行われます。ここでは、大学発スタートアップ創出に向けた新たな支援内容が発表され、参加者は今後の事業に期待を寄せるでしょう。東京都は、特に2つの支援プロジェクトを予定しており、

- 事業ステップアップ支援（約6校程度）: 研究成果やアイデアを活用し、他大学との連携を強化することで、スタートアップ創出の取組を進めることを目的としています。
- 学内体制構築支援（約3校程度）: スタートアップ創出に必要な環境を整えるため、学内ビジョンや組織体制の整備をサポートする役割を持ちます。

これらの支援を通じ、東京都は次世代のスタートアップ創出を目指し、大学と連携して行動しています。

実施詳細と募集について

令和7年度に採択される大学の募集期間は9月29日から11月6日までで、選定は11月中旬を予定しています。応募を希望する大学は、個別相談会も設けられているため、自身の計画や疑問点を解消できるチャンスがあります。具体的なスケジュールや募集要項は、東京都の公式ウェブサイトで確認が可能です。

東京都のこの取り組みは、「2050東京戦略」の一部としても位置づけられ、スタートアップが創出され成長する環境づくりを目指しています。今後も、大学と都市、そして次世代のイノベーションを支えるための支援が期待されます。参加希望の大学や関係者は、この機会を逃さず是非参加してみてください。