新しい命の誕生
和歌山県白浜町に位置するアドベンチャーワールドでは、2025年9月10日にモモイロペリカンの赤ちゃんが誕生しました。この赤ちゃんは、7月にオープンした新エリア「BIRDTOPE」で、自然に近い環境が整えられたことで育まれました。4年という長い時間を経て、待望の誕生です。
赤ちゃんの誕生と成長
誕生当初の赤ちゃんは可愛らしいピンク色をしていますが、成長するにつれて体色が変化します。約3〜4か月の段階で黒色の羽が生え始め、1歳になるころには大人のモモイロペリカンと同じ白色に変わります。現在、親鳥と一緒に過ごす姿がふれあい広場「BIRDTOPE」で観察可能ですが、見えにくいことがあるため、訪問する際はご注意ください。動物の体調や天候によって、公開が休止されることもあります。
赤ちゃんの基本情報
- - 出生日: 2025年9月10日(水)
- - 性別: 不明(今後DNAで判定予定)
- - 公開場所: ふれあい広場「BIRDTOPE」
繁殖環境の改善
「BIRDTOPE」オープンの背景には、高病原性鳥インフルエンザ対策がありました。以前は群れを2つのエリアに分けていましたが、新エリアオープンによりモモイロペリカンたちは再び大きな群れで暮らすことができるようになりました。新しい環境では、ペアが安心して営巣できるように、自然な生態を再現する取り組みが行われています。
最終的に3組のペアが卵を産み、無精卵もありましたが、幸運にも2個は有精卵として孵化し、元気な赤ちゃんが誕生しました。ただし、9月5日に最初に誕生した赤ちゃんは、残念ながら9日後に死亡してしまいました。
今後もアドベンチャーワールドでは、モモイロペリカンが安心して生きられる環境を整え、いのちのつながりを育んでいく活動に力を入れていきます。
BIRDTOPEの魅力
「BIRDTOPE」は、約110羽の鳥が暮らすエリアで、ベニイロフラミンゴやチリーフラミンゴ、モモイロペリカン、タンチョウなど、様々な種類の鳥たちを観察できます。訪れる人々は、鳥たちの自然な姿を間近で楽しむことができる新しい体験ができるでしょう。
モモイロペリカンとは
モモイロペリカン(学名: Pelecanus onocrotalus)は、中央アジアとアフリカに生息し、特に繁殖期には体が桃色になることが特徴です。この大きな鳥は、体長1.3〜1.6m、体重が4〜15kg。主に魚を食べるのですが、仲間と協力して漁をする珍しい習性を持っています。
アドベンチャーワールドでは、モモイロペリカンの健康を保つため、餌としてアジなどを与えています。
SDGsへの取り組み
アドベンチャーワールドは、すべての生命に笑顔が溢れる未来を目指し、SDGsの理念に基づいたパークポリシーを掲げています。自然や資源の循環を大切にし、次世代に美しい地球を引き継ぐため、いのちのつながりを重視した活動を続けていきます。
この新たな「BIRDTOPE」でのモモイロペリカンの成長を、ぜひ見守りに訪れてください。