INFORICHが描く充電の未来 "VISION 2030"
株式会社INFORICHが、2024年に開催した「INFORICH CONFERENCE ExSPOT 2024」で発表した新たな事業戦略が注目を集めています。本カンファレンスでは、モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」や、将来のビジョン「VISION 2030」についての具体的施策が明らかにされました。
ChargeSPOTの進化とその必要性
「ChargeSPOT」は2018年からサービスを開始し、現在では国内外で約4万4千台まで拡大しています。主に駅や空港、商業施設に設置され、月間利用者数は約94万人を数えます。外出中に充電を必要とする方々のニーズに応えるため、同社はバッテリーの提供だけでなく、災害時の緊急電源供給という社会的使命を果たしています。特に、観光地が多い日本において、外国からの訪問者に対しても充電インフラの整備が求められています。
新たなビジョン「VISION 2030」
INFORICHが掲げる「VISION 2030」は「日常に溶け込むワクワクと『あってよかった』がめぐる世界へ」というステートメントのもと、社会の利便性を向上させる取り組みを進めるものです。具体的には、ユーザーが求める便利さを超えて、驚きや新たな発見を日常生活の中で提供することを目指しています。
新たな商品とサービスの導入
発表された新たなビジョンの一環で、以下の新しいサービスと製品が登場しました:
1. 新バッテリースタンド
2種類の新モデルが登場します。まず一つ目は、クレジットカードでのタッチ決済が可能なモデルです。これにより、スマートフォンの電池が切れた状態でもレンタルが可能になり、急なニーズに対応できる点が大きな利点です。二つ目は、太陽光発電を利用した再生可能エネルギーに基づく蓄電モデルで、停電時にも活用できます。
2. AI機能搭載の「NaviSPOT」
インバウンド対応を強化するため、AI機能を搭載した「NaviSPOT」が新たに提供されます。このサービスは、多言語での案内や店舗でのバーチャル対応を可能にし、海外からの旅行者が日本で快適に過ごせるようにサポートします。
3. 「CheerSPOT」:ファンとアーティストをつなぐ
新たに提供される「CheerSPOT」は、デジタルサイネージを活用し、個人ユーザーが自分の好きなアーティストに応援メッセージを送ることができる新しい方法を提供します。これによって、個人が公共の場で自分の声を届けることが可能となります。
未来へ向けた取り組み
INFORICHは「VISION 2030」に向けて、さまざまなシェアリングサービスを統合するプラットフォームの構築にも力を入れています。2024年には「HELLO CYCLING」が参画予定で、多様なシェアリングモデルを一つのアプリで利用できる環境を整える考えです。さらに、広告宣伝分野での新しいビジネスモデルも展開していくことを表明しています。
このように、INFORICHは社会のニーズに応じた革新的なアイデアを次々と実現に移し、充電インフラの未来を切り開こうとしています。今後、国内外での展開を加速させ、「ChargeSPOT」がさらに多くの人々に利用される日が楽しみですね。