生成AIを活用した志望理由書作成支援ツール「mirAI先生」の登場
株式会社NOLTYプランナーズが、大学志望理由書の作成をサポートする生成AIツール「NOLTYスコラ 副担任mirAI 志望理由書作成サポート」、通称「mirAI先生」を発表しました。この画期的なツールは、2025年4月1日から利用可能となります。このサービスは、早稲田大学教職大学院の田中博之教授の監修のもとに開発され、生徒とのインタラクションを通じて志望理由書の質を向上させると同時に、指導時間の効率化を図ります。
開発の背景
近年、大学入試の選択肢が多様化し、特に総合型選抜を受験する生徒数は増加傾向にあります。さらに、志望理由書の重要性も高まり、これまで以上に一人ひとりに対するきめ細やかな指導が求められるようになりました。しかし、多くの生徒が志望理由書の内容について困惑し、言語化が苦手といった声が多く寄せられています。これらの課題を解決するために、NOLTYプランナーズは「mirAI先生」を開発しました。
モニタリング校での導入効果
新たに導入されたmirAI先生の効果については、モニタリング校でのアンケート結果が示しています。
- - 約80%の教師が、志望理由書の指導時間が削減されたと報告。
- - 初稿の質が向上したと感じる教師も80%以上。
- - 煩雑な作業から開放されたと答えた教師も約80%に達しています。
- - 面談の回数は減少したものの、その質は高まったとの声もあり、志望理由書の完成時間も短縮されたと報告されています。
これらの成果は、もちろん一朝一夕のものではありませんが、生成AIの活用が生徒の自己理解を促し、質の高い志望理由書作成を支援していることは明らかです。
mirAI先生はどのように機能するのか
mirAI先生は、単に志望理由書を生成するのではなく、生徒との対話を通じて思考を引き出し、その過程での言語化を支援します。具体的には、以下の5つのステップから成り立っています。
1.
基本設定:生徒は志望大学の情報や高校時代の取り組みを入力し、mirAI先生に記憶させます。
2.
AI対話:mirAI先生が生徒に質問し、生徒は回答します。この対話により、一人ひとりの経験や将来のキャリア観を深掘りします。
3.
文章の整理:AI対話の結果をもとに、文章を短く整理したり、内容を充実させたりします。
4.
志望理由書作成:整理した内容をもとに志望理由書を作成し、mirAI先生から内容についてのアドバイスを受けながら仕上げます。
5.
先生へ提出:生徒が完成した志望理由書を担当の先生に提出します。
このようなプロセスを経て、mirAI先生は生徒自身のキャリア観や志望動機を明確にし、自己表現力を高める手助けをします。また、教師の業務が一部軽減されることで、従来の指導方法を見直し、生徒一人ひとりへの指導により多くの時間を割くことが可能となります。
監修者について
田中博之教授は、早稲田大学教職大学院の教授として教育の新しい形を模索しており、生成AIを教育現場に導入することに強い意欲を示しています。著書には、「授業で使える!教師のためのChatGPT活用術」などがあり、先進的な教育研究を続けています。
概要
- - 商品名:NOLTYスコラ 副担任mirAI志望理由書作成サポート
- - 提供方法:WEBブラウザ
- - 利用開始:2025年4月1日
NOLTYプランナーズは、これからの教育現場において生成AIが生徒と教師の関係を進化させ、より良い教育環境を整えることを目指しています。詳細については、公式サイトをご覧ください。