新たなブランディングの形を提案する公開実践イベントの成功
2026年2月25日、京都市中京区にあるコミュニティバンク京信QUESTIONにて、一般社団法人ZUAN UNIONの代表である安川宏輝氏が主催する「公開ブランディング」イベントが行われました。このイベントは、実在する組織の課題に基づいたロゴ制作を、その場で行うという斬新な試みです。特定非営利活動法人越境先生とのコラボレーションによって実現したこの取り組みは、参加者たちに新たなブランディングの定義を提示しました。
今回は、通常は非公開で進められるブランディングの過程を、来場者の前で視覚的に示し、どのように組織の理念や未来像を言語化し、デザインに落としていくかをリアルタイムで披露しました。566名が申し込み、有効参加者は30名以上で、多様な職種の人々が新しいブランディングアプローチに対する関心を寄せました。
組織の本質をどのように明らかにするか
安川氏は、「想いはあるが、どのように表現すべきかわからない」という多くの企業が抱える課題からスタートしました。特に中小企業では、社内で意見が割れたり、デザイナーとの認識のズレが生じたりすることが多いのです。この日、越境先生は「団体の思想や目指す社会像が、現行のロゴでは十分に表現できていない」との課題を抱えており、安川氏のアプローチが光を与えました。
デザインの真の目的
安川氏は、デザインは単なる「見た目」にとどまらず、未来を描く行為であると強調します。彼が行ったロゴ制作のためのプロセスは、以下のような特徴を持っていました:
- - ロゴに担わせる役割の整理
- - 組織が目指す社会や世界観の言語化
- - 未来や理想から逆算して設計する視点の構築
この過程を参加者に示すことで、ブランディングが単なるプロセスではなく、未来を見据えた行為であることを共感させ、一貫したメッセージを安川氏は伝えました。
参加者からの高い支持
イベント終了後のアンケートでは、参加者から「ブランディングは手段ではなく、未来を描く行為であることに気づいた」といった前向きな感想が多数寄せられました。「形をデザインするのではなく、人の想いをデザインに乗せる視点が印象的だった」との声もあり、参加者の約80%が満足と回答。この取り組みは、参加者が自分自身の活動にブランディングをどう活かすかを考えさせるきっかけとなりました。
また、イベント後には個別相談の申し込みやオンラインでの問い合わせが殺到し、具体的なアクションにつながっています。これにより、安川氏のアプローチの効果が更に広がりつつあることが伺えます。
組織の価値を社会に発信
このような公開ブランディングイベントは、完成物としてのブランディングを超え、プロセスそのものを重視する姿勢が新たな試みとして注目されています。安川氏は、今後もこのようなイベントを通じて企業や団体の本質的な価値を引き出し、社会に対して伝わる形で翻訳する役割を果たし続けることを誓います。
安川宏輝のプロフィール
安川 宏輝氏は、2010年に佐藤可士和氏率いるSAMURAIに入社。アートディレクターやグラフィックデザイナーとして多くの企業へのブランディングに携わった後、2021年に独立。さまざまなジャンルのクリエイターが集う一般社団法人ZUAN UNIONを設立し、現在は企業のCCOなど多岐にわたるプロジェクトに参加しています。講演活動も活発に行っており、地域づくりやブランドづくりに関する新たな視点を提供しています。
このような取り組みにより、組織の価値を引き出し、社会に新たなインパクトを与えるZUAUN UNIONの今後の活動に期待が寄せられます。