シエラレオネの起業家支援
2021-03-24 10:00:03
クロスボーダー寄付型クラウドファンディングがシエラレオネの起業家を支援する新プログラム開始
AirfundingとIOM、シエラレオネの起業家支援に合意
クロスボーダー寄付型クラウドファンディングサービス「Airfunding」を手掛ける奇兵隊が、このたび国際移住機関(IOM)と連携し、シエラレオネ共和国の若手起業家を支援する取り組みを始めることが決まりました。このプログラムは、同国で起業家育成に力を入れるIOMのプロジェクトの一環として、240名の卒業生に向けて提供される特別なクラウドファンディング支援プログラムです。
背景と目的
シエラレオネは、若者の失業率が高く、多くの若者が安定した職を求めて非正規の移住を選択する現状があります。実際、国内での失業者は60%を超えるとも言われ、毎年7000人から10000人が国外へ移住しています。このような背景を受け、IOMは日本政府の支援を受けて「若者に対する雇用促進及び起業支援を通じた非正規移民に関するリスク削減計画」を実施しています。この計画では、職業訓練や起業支援を通じて、シエラレオネの若者たちが母国で活躍できる環境を整えることが目指されています。
新しいプログラムの内容
新たに開始されるAirfundingとのプログラムでは、240名の若手起業家に向けて、クラウドファンディングの技術や手順に関するオンライン・トレーニングが提供されます。また、ビジネスプランを作成し発表する方法についても、専門の講師から指導が行われます。これにより、参加者は具体的な資金調達の手法を学び、自らのプロジェクトを広めるスキルを身につけることができます。
奇兵隊のCEO、阿部遼介氏は、「Airfundingの活動としてIOMと連携したことを嬉しく思います。シエラレオネの新たな起業家たちの可能性を信じ、彼らの挑戦をサポートする体制がより一層充実しました」と語りました。
IOMシエラレオネのプロジェクトマネージャー、赤尾邦和氏も、「この取り組みが彼らのビジネスにとって前向きな一歩になることを確信しています」と述べており、両者の強い期待を背景にした連携が続いていることを示しています。
目指す未来
この新プログラムを通じて、シエラレオネの若手起業家たちは、国内外からの支援を集め、彼らのビジネスを発展させる機会を得ることが期待されています。また、Airfundingによる支援は、国境を越えて多くの人々の理解を得ることで、新たな可能性を広げることにつながります。
「Airfundingは、彼らのプロジェクトへの支援を世界中から集めるためにアドバイザーを付け、二人三脚でのサポートを行う予定です」と奇兵隊のLourdes Sanchez Voigt副社長は述べており、国際的な支援がシエラレオネの地元経済にどのように貢献し、若者たちの生活改善に結びつくかが注目されています。
そもそもAirfundingとは?
Airfundingは、2018年に開始された寄付型のクラウドファンディングサービスで、生活が困難な地域への支援をクロスボーダーで行うことを目的としています。これまでに200ヵ国以上で22万を超えるプロジェクトを通じて約2億ドルの支援を実現してきました。奇兵隊は、国境や文化を超えて人々の可能性を拡げる取り組みを日々進めており、今回のIOMとの連携もその一環に位置付けられています。
結論
シエラレオネの若手起業家に対する支援プログラムは、彼らが新たなスタートを切るための重要なステップとなることでしょう。若者たちが遇っている困難な状況を軽減するために、両者が力を合わせて取り組む姿勢が、将来的な発展に寄与することを願います。
会社情報
- 会社名
-
株式会社奇兵隊
- 住所
- 東京都 港区 高輪 1-26-20アムス高輪 9F
- 電話番号
-
03-6277-8045