現代社会における「配慮」と「自己重視」の新しいバランスについて
リサーチとプランニングを専門とするQO株式会社は、2025年2月3日、生活者見立て通信第6回「ギブアンドテイクじゃ物足りない!現代のバランスって、Give&BIGtake!?」を発表しました。このレポートは、主にマーケティング担当者を対象にしたもので、現代社会のトレンドや背景にあるインサイトを独自の視点でまとめています。
生活者動向の変化
生活者見立て通信では、いくつかの生活者の動向に焦点を当てています。その一つは、行き過ぎた「配慮」に関するものです。アンサーソースには、「運動会におけるコンプライアンスや安全対策を過度に気にすることが、逆に楽しさを損なっている」といった意見が寄せられています。たとえば、徒競走で全員が手をつないで同時にゴールをする様子や、男女混合での徒競走は、保護者や子供たちにとって物足りなさを感じさせる結果となっています。
先輩と後輩の葛藤
また、サントリーのWeb動画「飲みに誘うのムズすぎ問題」は、職場の後輩を飲みに誘う際の先輩たちの葛藤を描き、多くの共感を呼びました。この動画は6800以上のリポストと46000以上の「いいね」を獲得し、現代の人々が感じる心の圧迫感を反映しています。
自分の気持ちを重視する流れ
さらに、博報堂が実施した調査によると、国や社会を重視する層よりも、自分の生活や気持ちを重視する層の割合が年々増加していることが確認されました。特に、「個人生活重視派」とした回答が、2012年の20.1%から2024年には38.6%に増加したことがわかります。これは、個人の価値観が重視されるようになった現代の傾向を示唆しています。
金銭面のメリットを重視する声
SHIBUYA109 lab.の調査では、SDGsや社会的課題に対する取り組みについて、金銭面でのメリットを求める声が強いことが明らかになりました。価格が安いことや、無理のない値段で始められることが、商品やイベントの購入・参加の要因として上位に挙がっています。
QOプランナーの見立て
QOのプランナーたちは、これらの動向の裏側にあるインサイトについて以下のようにコメントしています。「強制配慮社会」の中で疲れ切った人々は、まず自分自身への配慮を優先し、その結果が自然と他者や社会への貢献につながることを望んでいるのです。
日々のマーケティングへの活用
生活者見立て通信では、現代の社会動向に基づくさまざまな事例や見立てに加え、マーケティング戦略を立てる際の「攻略のツボ」も提案しています。これらの情報は、日々のビジネス活動に役立つことが期待されています。
【QO株式会社 会社概要】
QO株式会社は、1965年に設立されたリサーチとプランニングを専門とする企業であり、生活者インサイトを重視したマーケティング戦略の提供に努めています。URLは
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