マリとネクスティエレクトロニクスが非接触バイタルセンシング技術のライセンス契約を締結

マリとネクスティエレクトロニクス、革新的提携を発表

2025年10月22日、株式会社マリと株式会社ネクスティエレクトロニクスは、非接触バイタルセンシングアルゴリズムに関するライセンス契約を締結しました。この契約によって、ネクスティエレクトロニクスを介して、韓国のSmart Radar System, Inc.（SRS）の製品にマリの高度なアルゴリズムが採用されます。

非接触バイタルセンシング技術の概要

マリの独自技術である非接触バイタルセンシングアルゴリズムは、60GHzのミリ波レーダーを活用し、呼吸や心拍を高精度に検知可能です。この技術は医療機器のほか、睡眠改善、介護、在宅ヘルスケアなどの分野でも活用されることが期待されています。特に、遠隔での健康モニタリングが重要視されている現代社会において、その価値はますます増していくでしょう。

ネクスティエレクトロニクスの役割

株式会社ネクスティエレクトロニクスは、グローバルな半導体・エレクトロニクス商社として、世界中に広がるネットワークを活かし、SRS製品とマリのアルゴリズムを効果的に結びつけていきます。このコラボレーションによって、次世代のヘルスケアソリューションの構築が加速されると期待されています。

ネクスティエレクトロニクスの執行役員であり事業開発ユニットの長である高野幹男氏は、「社会実装を通じて在宅ヘルスケアの負担を軽減し、安全な見守り環境を作ることを目指しています」とコメントしています。これは、テクノロジーが人々の生活をより良くするための一つの手段として、価値を提供することを意味します。

今後の課題と展望

マリ代表取締役の瀧宏文氏は、「このテクノロジーを社会に実装することが非常に重要です。国内外のパートナーとの連携を深めていくつもりです」と述べています。非医療用途においても事業化を進め、将来的には睡眠評価ツールや介護、在宅見守りデバイスへの商品化を視野に入れています。これにより、より広範な市場展開を加速させる意向です。