PEMSEA第17回年次会合開催!環境管理の未来を議論
PEMSEA(東アジア海域環境管理パートナーシップ)の第17回年次会合が2023年7月22日から23日までフィリピンのマニラで開催されました。この会合には、日本を含むカンボジア、中国、インドネシア、ラオス、フィリピン、韓国、シンガポール、東ティモール、ベトナムなど、東アジアおよび東南アジアの各国から代表者が参加しました。
今年のテーマは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)2030年に向けたPEMSEAの活動計画の見直しであり、特にブルーカーボンや海洋プラスチック対策が強調されました。この活動計画は、環境保全と持続可能な開発を図るために、参加国間で意見が交わされ、重要性が確認されました。
具体的には、PEMSEAの活動計画は2023年から2027年までの延長が議論され、2030年までの具体的な施策や取り組みが求められています。特にブルーカーボン生態系の活用促進や、海洋プラスチック問題、船体付着生物の越境移動対策について、日本が提供できる技術や知見が大きな役割を果たすことに期待が寄せられています。
また、今回の会合では、日本の脇田和美教授がPEMSEAの技術部会の共同議長に選任されることとなりました。脇田教授はこれまで数々の海洋環境に関する研究を行っており、その専門知識を生かしながら、PEMSEAの活動計画の実施に向けた議論をリードする役割を担います。
このような国際的な合作の枠組みにおいて、持続可能な海洋環境の管理はますます重要になっています。各国はそれぞれ異なる課題を抱えていますが、PEMSEAの活動を通じて、地域全体での環境への取り組みを促進し、効果的な解決策につなげることが期待されています。
今後のPEMSEAの活動においては、具体的な取り組みがどのように実施されるか、また各国がどのように協力体制を築き上げていくかが注目されます。特に、海洋プラスチック問題は社会的な関心が高まっているため、その解決に向けた迅速な対応が求められます。国際的な連携を強化するとともに、各国の環境保全活動を支援しあうことが、持続可能な未来を築く鍵となるでしょう。
この会合は、単なる会議にとどまらず、実際にアクションにつながる意義深い場であることを再認識させてくれる出来事でした。今後のPEMSEAの動向に目が離せません。