「福福箔」:金沢箔が描く吉祥の世界
2025年7月1日、石川県金沢市の株式会社箔一が新たなアートシリーズ「福福箔」を発表します。この作品群は、日本の名画をモチーフとしており、特に浮世絵の大家、葛飾北斎の「赤富士」「鶴と富士」「昇り龍と富士」が選ばれています。それぞれの作品には、古くから伝わる吉祥の意味が込められており、この現代アートはただのインテリアとしてだけでなく、幸福をもたらす存在にもなります。
浮世絵の美術とその影響
浮世絵は江戸時代に庶民の間で広く愛され、さらに西洋に渡ると印象派の画家たちにも大きな影響を与えました。特に北斎の富士山は、日本の象徴的な存在であり、彼独特のデフォルメ手法と平面的な表現が見る者を魅了します。この新アートシリーズでは、金沢箔の伝統的な技術と現代のデザインが融合し、浮世絵の持つ美しさを新しい形で表現しています。
「福福箔」の技術とデザイン
箔一は、従来の物から「金沢箔工芸品」という新たなカテゴリを確立した企業です。「福福箔」のアート作品は、アクリルに描かれた富士・空・雲の三層構造によって立体的な表現をしています。最背面の空は箔を使って動きのある表情を描写し、中央の富士山は季節や時間によって変わる美しい姿を表現しています。手前の雲や福の象徴には高い技術が用いられ、作品全体に奥行きと立体感が生まれています。
各アート作品の紹介
赤富士
「赤富士」は北斎の「冨嶽三十六景」の一部で、早朝に太陽の光を受けて赤く染まる富士山を描いています。この神秘的で貴重な現象は、古代より幸福の象徴とされてきました。
富士と鶴
もう一つの作品「富士と鶴」は、永遠の命を象徴する富士山と、長寿のシンボルである鶴が描かれています。ここにも強い吉祥の願いが込められています。
昇り龍
最後の作品「富士越龍」は、北斎の最後の作品として知られており、富士と龍の組み合わせは不幸を断ち、運気を高める意味を持っています。
各作品は、職人の優れた技術に支えられており、細部にまでこだわりが見られます。さらに、作品の裏側にも丹念に箔を施し、一切の妥協を排除した仕上がりです。
商品および販売情報
「福福箔」シリーズは、各額がW273 × D520 × H18mmのサイズで、価格は各33,000円(税込)。発売日は2025年7月1日(火)で、箔一の直営店や公式オンラインショップ「HAKUICHI STYLE」にて購入可能です。
このアートシリーズは、古き良き日本の美を現代の暮らしに取り入れる素晴らしい手段となるでしょう。福を呼ぶアートとして、暮らしに彩りを添えてくれること間違いなしです。