放課後NPOアフタースクールと丸井グループが連携
「日本中の放課後を、ゴールデンタイムに。」このミッションを掲げる特定非営利活動法人「放課後NPOアフタースクール」と、株式会社「丸井グループ」が新たな取り組みを発表しました。それが「アフタースクールカード」という提携クレジットカードで、2023年7月11日からの発行が開始されました。このカードの特徴は、使用することで自動的に寄付が集まり、全国の小学生たちの放課後の時間をサポートすることです。
放課後の課題
放課後と聞くと、自由に遊ぶ印象を持つ方も多いでしょうが、実際にはそうした環境が失われつつあります。安全に遊べる空間や適切な居場所が減り、子どもたちは「仲間」との自由な時間を持つことが難しくなっています。また、地域や家庭の収入によって体験機会の格差も拡大。これらの課題は、現代の子どもたちが持つ自由を奪っているのです。
放課後NPOアフタースクールでは、放課後の時間をより豊かにするために「アフタースクールカード」を活用し、全国の放課後の居場所支援やさまざまな企画を実施するために寄付を活用します。対象となるのは約5万か所の放課後の居場所で、子どもたちが主体的に過ごせるよう、活動の支援や環境整備、スタッフのスキルアップも行われます。
子どもたちの声に応える活動
アフタースクールカードのデザインには、子どもたちの声を反映させた「放課後オバケ」が採用されています。このアイデアは「放課後オバケ アイデアコンテスト」を通じて生まれ、子どもたちが提案した様々なオバケのアイデアから、絵本作家の「tupera tupera」がキャラクター化したことが背景にあります。新たに誕生したキャラクター「ガンバルン」と「ナデーテ・ホメホメ」は、子どもたちが夢中になれる時間を提供することを目指しています。
「スキ!」応援企画のスタート
さらに、アフタースクールカードの利益を活用して、子どもたちが「放課後を楽しくする好きなこと」を実現する新たな企画も始まりました。シンプルに「好きなことややりたいこと」を募集し、寄付金の中から選ばれたアイデアをサポートします。この試みは、子どもたちが自分の「好き」を表現し、周囲の大人たちにもその声に耳を傾けるきっかけとなることを目的としています。
まとめ
放課後NPOアフタースクールと丸井グループの取り組みは、単なる寄付集めに留まらず、子どもたちが自らの意見や意志を尊重される社会を築く一助となります。子どもたちの「スキ!」に寄り添い、豊かな放課後を実現するために、この新しい「アフタースクールカード」が大いに活躍することが期待されます。これからの日本の放課後をさらに素晴らしい時間にするために、ぜひ多くの方々に参加していただきたいと思います。