ナレッジワークとPoeticsが合併、新たな営業支援AIの展開へ
株式会社ナレッジワーク(東京都港区、CEO 麻野耕司)は、グループ企業である株式会社Poeticsを2025年6月30日付で吸収合併することを発表しました。この合併により、両社の強みを最大限に生かした新しい営業支援システムの開発が期待されています。
目的と背景
この合併の主な目的は、両社の事業体制や組織を統合し、共通のビジョンに沿った新たなセールスAIエージェントの開発を加速させることです。ナレッジワークは、大企業向けにセールスイネーブルメントAI「ナレッジワーク」を提供し、営業プロセス全体をサポートしています。一方でPoeticsは、商談解析AI「JamRoll」を展開し、商談後のプロセスに貢献してきました。この合併により、両社の技術が結びつき、営業担当者が直面するあらゆる課題を解決できる体制が整います。
ナレッジワークAI商談記録の発表
2025年5月15日、両社は「ナレッジワークAI商談記録」を発表しました。これはPoeticsの技術を活用し、オンラインおよびオフラインでの商談を録音・録画し、AIが自動的に議事録を生成するクラウドサービスです。このサービスにより、営業活動の効率が飛躍的に向上するとともに、データの一元化が実現します。詳細な機能は、CRM/SFAへの自動入力などを含み、業務の負担軽減にも寄与します。
特別キャンペーンの実施
さらに、2026年3月末までのお申し込みに限り、特別価格で提供するキャンペーンが開始されました。通常の1ユーザー5,000円/月から50%割引の2,500円/月で利用できるこの機会を活用することができます。特に大手企業にとっては、これまでにないコストパフォーマンスでAIを活用した営業支援を実現するチャンスとなります。
合併に関する代表者のコメント
合併に際して、ナレッジワークのCEOである麻野耕司氏は、「PMIプロセスが順調に進んでいる」とし、合併を通じてセールスAIエージェントの実現に向けたデータの統合が進むことに期待を寄せています。また、Poeticsの代表取締役、山崎はずむ氏は、「エージェントが顧客の状況を理解しつつ自律的にタスクをこなすことが重要」と強調しました。これにより、日本の営業の未来を大きく変える可能性があるとしています。
両社のビジョン
ナレッジワークは「できる喜びが巡る日々を届ける」というミッションのもと、営業支援を通じて働く人々の生活を豊かにすることを目指しています。導入先にはNTTコミュニケーションズやみずほ銀行などがあり、数千名規模の導入実績を誇ります。合併後は、新たな技術とナレッジを武器に、日本の営業文化に革新をもたらすことでしょう。
今後、ナレッジワークとPoeticsがどのように営業支援AIの領域を発展させていくのか、業界の注目が寄せられています。