建設業界の未来を変える「Takamiya Lab. West」誕生の意義と展望
2023年9月12日、建設業界の様々な課題解決を目指す新拠点「Takamiya Lab. West」が国際的に注目されています。この施設は「人手不足」「DX化」「安全性の向上」といった業界が直面する課題に立ち向かうために設立されました。特に「建設の2024年問題」によって人手不足が深刻化している中、タカミヤはその危機をチャンスに変え、革新的なアプローチを提供しています。
Takamiya PlatformとTakamiya Lab.
「Takamiya Platform」は業界の課題解決を目指し、実証実験を行う拠点「Takamiya Lab.」を中心に運営されています。この研究所では、経年化した仮設機材の安全基準設定や安全性の数値データによる可視化が行われ、建設業界の人手不足や生産性向上を目指したDX推進サービスが実用化に向けた実証実験が進められています。
Innovation Hubの構成
「Takamiya Lab. West」内には「Innovation Hub」という施設があり、ここでは各種エリアがテーマに応じて構成されています。各エリアでは以下のような特徴的な機能が展開されています。
1. エントランスエリア
このエリアは「Innovation Hub」を訪れる人の最初の窓口であり、「Takamiya Platform」のサービスを分かりやすく紹介しています。特に、曖昧な安全基準を可視化し業界の安全性を向上させる取り組みが強調されています。
2. 安全エリア
このセクションでは、墜落や落下事故を防ぐための最先端の安全教育が提供されています。バーチャル体感技術を用いた映像コンテンツを通じて、「災害ゼロ」を実現し、業界全体の安全性を高める研修を行う予定です。
3. 管理物流エリア
AIを活用した自動配車や積載シミュレーションが行われるエリアで、待機時間の短縮や作業の省人化が追求されています。特に、システム化による業務効率化が実現され、長期の教育訓練期間が大幅に短縮される見込みです。
4. 設計エリア
このエリアでは、DX導入により情報の一元管理を実現し、建設プロジェクトの全体像を把握できます。「Takamiyaコマンド」を使えば、手作業で行っていた業務を最大90%削減することも可能となります。
5. 試験室
ここでは、安全な仮設機材を提供するための実証実験が行われ、耐久性の基準が設けられます。この実験を通じて、業界の慣行を変革します。
6. モニュメントタワー
タカミヤのソリューションを紹介する展示エリアで、運搬作業を自動化するロボティクス技術が紹介されています。これにより業界の省力化と生産性向上を目指します。
代表取締役社長 兼 会長のメッセージ
髙宮一雅社長は、DXの遅れや人手不足を受け、タカミヤがこの危機を変革のチャンスと捉え、高い生産性を目指しているとの考えを示しています。見えないリスクを可視化し、安心して働ける環境を提供することは、今後の建設業界において非常に重要なミッションです。
会社情報
会社名:株式会社タカミヤ
設立:1969年6月21日
従業員数:778名
事業内容:仮設機材の開発、製造、販売及びレンタル、仮設工事の計画・設計・施工
このように「Takamiya Lab. West」は、建設業界の未来を切り開く重要な研究・開発拠点であり、持続可能な社会の構築に向けてさらなる挑戦を続けています。