地域貢献を目指す「まちなかデベロッパー」商標登録の意義
特定非営利活動法人CHAr(東京都大田区)が2024年10月に「まちなかデベロッパー」の商標登録を行ったことを発表しました。この商標は、地域密着型の不動産会社が「まちなかデベロッパー」と自由に名乗り続けるためのもので、地域コミュニティの価値を守ることを目的としています。
「まちなかデベロッパー」とは?
「まちなかデベロッパー」は、地域に密接に寄り添いながら人々の生活を豊かにし、将来的なまちづくりを進める不動産事業者を指します。このモデルは、ハード(土地や建物)だけでなく、ソフト(人々、自然、文化、産業)も活かしていくことが特徴です。
実際の運営には、コミュニティ形成や小商いの促進といった要素を取り入れています。現在、人口減少や住宅入居率の低下が問題となる中、地域の魅力を高めることが重要です。これは、住民や関係人口を呼び寄せるための戦略としても位置付けられています。
商標登録の背景について
CHArは、「まちなかデベロッパー」という概念を地域密着型不動産会社と共に模索してきました。2024年4月に商標出願を行い、同年10月に登録が完了しました。商標登録の目的は、地域のコミュニティの権利を守るだけでなく、今後増加するであろう「まちなかデベロッパー」を名乗る企業や個人が自由にこの名称を使用できるようにすることです。これにより、特定の大手企業やフリーライダーによって名称が独占されることを防ぎます。
この商標の存在は、地域の不動産業者が「仲介」「売買」「管理」という従来の枠を越えて、地域密着型の新たなビジネスモデルに携わるための支援となります。
まちなかデベロッパーのビジョン
CHArの目標は、次世代に必要とされる持続可能なまちを作ることです。そのためには同じ志を持つ仲間を増やし、知識と経験を共有しながら地域密着の不動産業を全国に広げていくことが重要です。「まちなかデベロッパー」は、経済性と社会性を両立させながら地域の価値を再創造する事業者として、貴重な存在となるでしょう。今後、地域の関係者にこの言葉の使用を広めていくことを期待しています。
未来の取り組み
CHArでは、「パートナーズ」と題した地域密着型不動産会社向けの伴走型プログラムを実施しています。経営や地域の状況に応じて、目指す方向性を定期的に話し合い、さまざまなサポートを行います。これからも、パートナーズ会員と共に「まちなかデベロッパー」としての取り組みを進め、イベントや発信を継続します。
地域発展に向けた興味や詳細な情報を求める方は、ぜひお気軽にCHArにお問い合わせください。
参考情報
- - 法人名:NPO法人CHAr一級建築士事務所(旧モクチン企画)
- - 本社所在地:東京都大田区蒲田1-2-16
- - ウェブサイト:CHAr
主なサービス
- - 築古賃貸の再生アイディア「モクチンレシピ」
- - 伴走型プログラム「パートナーズ」
- - 「GOOD GOOD NEIGHBORS」を通じた地域連携
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