ハノイに誕生したスマートクリニック
2020-10-15 17:33:34
ハノイに誕生したスマートクリニック「METiC」が目指す医療の未来
ハノイに誕生したスマートクリニック「METiC」が目指す医療の未来
ベトナム・ハノイのイオンモールに新たにオープンしたスマートクリニック「METiC」は、医療業界に革命をもたらす存在として注目を集めています。メドリング株式会社が展開するこのクリニックは、最新のデジタル技術と日本の医療ノウハウを組み合わせることで、高品質な医療サービスを提供し、医療偏在の問題を解消することを目指しています。
1. スマートクリニックの背景
ベトナムは急速に発展する経済大国であり、2020年にはGDP成長率が世界5位を記録しました。この成長にも関わらず、医療制度は旧態依然としており、大病院に患者が集中する「医療偏在」という深刻な課題に直面しています。多くの患者が大病院で数日間待機しなければならないという状況は、早期発見と早期治療が重要な生活習慣病などの治療を難しくしています。この問題を解決するために、メドリングは地域に密着したクリニックの開設を決定しました。
2. メドリングのビジョン
メドリングは、日本の医療技術を活用し、東南アジアにおける医療のデジタル化を推進するスタートアップです。代表取締役の安部一真氏は、東京大学卒業後、経済産業省で医療と介護のデジタル化に携わる中で、医療の質とアクセスの平準化を実現するためのクリニックチェーン展開に至ったと述べています。目指すのは「誰もが、いつでも、どこでも安価に医療を享受できる世界」です。
3. スマートクリニック「METiC」とその特徴
「METiC」では、小児・生活習慣病に重点を置いたプライマリケアを提供しています。クラウド型の電子カルテや遠隔診療システムを活用し、多言語対応で患者とのコミュニケーションも円滑に進めます。特に、日本の医師との連携を通じて提供されるグローバル遠隔診療は、現地医師や患者に高品質な診療を実現します。
治療においては、糖尿病や高血圧の管理に特化したプログラムを用意しており、早期発見・早期治療へのアプローチを強化しています。また、診療がスムーズに行えるよう、日本式でのサービス提供や衛生管理も厳守しています。
4. 未来への展望
「METiC」の成功を受けて、メドリングは今後5年で東南アジア4カ国に100施設を展開する計画を立てています。これにより、South-East Asiaの医療を変革し、患者と医療従事者が大病院に集中しない新しい医療の文化を築くことを目指しています。さらに、無人クリニックの開発や、日本の医療システムとの逆輸入の可能性も視野に入れています。
5. まとめ
スマートクリニック「METiC」は、急速に発展するベトナムにおいて、医療の質とアクセスの改善を目指す重要なステップです。新しいテクノロジーと日本式の医療サービスが融合したこのクリニックの取り組みは、東南アジアの医療における新たなスタンダードを創出するでしょう。
会社情報
- 会社名
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メドリング株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区道玄坂2-16-4野村不動産渋谷道玄坂ビル2階 MRT(株)社内
- 電話番号
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03-6821-1373