大阪万博に向けてのプレイベント「プレ万博寺」
2025年に大阪で開催される大阪・関西万博の前夜、特別なイベントが行われます。その名も「プレ万博寺」。このイベントは、250名以上の僧侶が集まり、日本の仏教文化を世界に発信するための「万博寺」のプレイベントとして、9月25日(木)18時からルクア大阪にて開催されます。
「万博寺」とは
「万博寺」とは、一日限りの特別なイベントで、伝統的な雅楽演奏や漫才説法、生前葬セレモニーなどを通じて、現代の人々に仏教を届ける新しい形を提案します。僧侶たちは各宗派の作法や教えを伝え、多様な日本仏教の姿を披露する予定です。実際にこのプレイベントには約50名の僧侶が参加し、万博寺のメッセージを体感できる内容が用意されています。
プレ万博寺の背景
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。公式キャラクター「ミャクミャク」は人間が受け継いできたDNAや技術、文化を未来に繋げる象徴としてデザインされています。万博寺では「生死脈々」というキャッチコピーを掲げ、生と死が永遠に繋がることをテーマにしています。
仏教では、いのちを生と死の循環として捉えています。この「生死脈々」の考え方を基に、万博寺は「命が終わりを迎えるからこそ、今この瞬間が尊い」というメッセージを伝えることを目指しています。
イベントの詳細
プレ万博寺はルクア大阪の「EXPO酒場 キタ本店」で開催されます。ここは万博期間中限定で開設され、万博や未来について語り合うための交流スペースです。イベントの内容は、以下のプログラムが予定されています:
- - 18:00 オープニング
- - 18:30 雅楽演奏
- - 19:00 マジック説法
- - 19:30 テック正信偈
- - 20:00 お坊さんバンドライブ
- - 20:30 テクノ法要
- - 21:00 エンディング
イベント全体が終了するのは21時ですが、その後もEXPO酒場は23時まで営業しています。
万博寺発案者の思い
万博寺は、浄土真宗本願寺派の副住職である霍野廣由(つるのこうゆう)氏が発案しました。彼は「万博に集まった僧侶を通じて、日本の仏教を世界に届けたい」という思いを抱いています。歴史的にも、1873年のウィーン万博や1893年のシカゴ万博では、仏教と文化が交わる場が提供されてきました。これらの歴史を踏まえ、万博寺もその延長線上にあると考えられています。
参加する僧侶たち
プレ万博寺には、多様な活動を行う僧侶たちが集まります。浄土真宗本願寺派の僧侶でありながらYouTubeでも活動する武田正文明(タケダマサフミ)、テクノ法要を発案した朝倉行宣(アサクラギョウセン)など、個々のスタイルで新しい仏教の形を模索しています。
まとめ
このプレ万博寺は、仏教にあまり接点のない方でも楽しめる内容が詰まっています。万博を通じて「生と死」について考えるきっかけを得られる絶好の機会になるでしょう。興味のある方はぜひルクア大阪に足を運び、「万博寺」の世界観を体感してみてはいかがでしょうか。