アストラゼネカと日本循環器協会が新たな協力体制を確立
2023年10月、アストラゼネカ株式会社と一般社団法人日本循環器協会は、循環器病の克服を目指す包括連携協定を締結しました。この協定は、両者が持つ専門知識とネットワークを活かし、日本の健康寿命の延伸と循環器病による死亡率の低下を図ることを目的としています。
背景と目的
循環器病は、心疾患や脳血管疾患を含む病気で、日本における主要な死因の一つです。特に高齢化社会が進む中、生活習慣の欧米化が進み、循環器病の患者数と死亡者数は急増しています。生活習慣病としての側面も持つため、これらの病気の予防や早期発見・治療の重要性が高まっています。
この協定の締結を通じて、アストラゼネカと日本循環器協会は、循環器病に対する知識の普及や治療法の標準化を促進し、経済的・社会的な負担を軽減する取り組みを進めていく予定です。
活動内容
具体的な活動として、以下のような取り組みが予定されています:
- - 医療従事者に対する循環器病の治療法に関する教育
- - 一般市民に向けた循環器病予防の啓発活動
- - より効果的な循環器病対策のためのエビデンスの創出
- - 循環器病克服に寄与する共同研究や活動の実施
このように、協力関係を強化しながら、循環器病の認知を向上させ、国民の健康意識を高めることが狙いです。
代表者のコメント
小室一成氏(日本循環器協会代表理事)は、今回の協定について「超高齢化による循環器病の患者数増加に対応するためには、新たな連携が必要です。協定を基に普及活動を強化し、さらなる連携の輪を広げていくことを期待しています」とのコメントしました。
また、堀井貴史氏(アストラゼネカ代表取締役社長)は「循環器病は当社の重点領域の一つです。日本の健康寿命を延ばすために、循環器病に対する対策がとても重要です」と話し、包括的な取り組みに対する期待を寄せています。
循環器病に関する情報
循環器病は、血液を循環させる器官に関する病気全般を指し、心不全や脳卒中などが含まれます。日本では心疾患が死亡原因の第2位となっており、社会における負担は増す一方です。このため、循環器病に対する国民の理解を深めることが、今後の治療や予防において重要な鍵となります。
最後に
アストラゼネカと日本循環器協会の連携は、循環器病に対する社会全体の取り組みを加速するものと期待されています。日本の健康寿命を延ばし、より多くの人々が豊かな生活を送れるよう、今後の活動に注目していきたいと思います。