地域資源を活用した「出張スクエア」開催と秋田山王店の取り組み

地域資源を活用した特別カリキュラム実施

秋田市にある「ソーシャルスクエア秋田山王店」は、2025年7月11日に「トライアル・サウンディング」制度を活用し、特別なカリキュラムを実施しました。この取り組みは、地域に根付いた活動の一環として行われました。運営はNPO法人ソーシャルデザインワークスが担当しています。

出張スクエアの目的

今回のカリキュラムは、「出張スクエア」として地域資源をフルに活用し、参加者に地域内での活動や交流の機会を提供することを目指しています。当日は10名の利用者が参加し、広々とした環境のもと、活気溢れるプログラムが展開されました。

商店街の歴史を学ぶ

特別カリキュラムでは、仲小路商店街から境田商店の境田様を外部講師として招き、商店街の歴史や地域との結びつきについてお話しいただきました。このセッションを通じて、参加者は地域の魅力とその背景を深く理解することができました。

巡り傘制作ワークショップ

また、商店街のユニークな取り組みの一つである「巡り傘」の制作ワークショップも行われました。この「巡り傘」は、急な雨の際に商店街を楽しんでもらうために、訪れる人に傘を貸し出し、返却を通じて再度の訪問を促すという地域独自の温かい仕組みです。参加者は、訪問者が手に取りたくなるようなデザインや色合いに工夫を凝らし、それぞれの個性を発揮した作品を制作しました。

参加者の反応

普段と異なる環境に初めは戸惑いを見せた参加者も、次第に馴染むことができたようです。楽しんでいる様子が見られ、地域の居場所づくりに向けた新たな手応えを感じることができました。今後もこのような機会を提供していくことで、地域とのつながりをさらに強化していきたいと考えています。

ソーシャルスクエア秋田山王店の概要

ソーシャルスクエア秋田山王店は、2023年4月に北東北初出店としてオープンした多機能型事業所です。自立訓練や就労移行支援を行い、「夢や目標を見つけたい」「働きたい」という希望に寄り添った支援を提供しています。利用者は「セレクトワーク」の時間を通じて、各自のニーズに合った取り組みが可能であり、実習やボランティア活動を通じて就職に近い環境での実践が行われています。定期的な面談を実施し、それぞれの目標に応じたプランの提案も行っています。

設立背景と今後の展望

NPO法人ソーシャルデザインワークスは、仲間同士が感謝し合い、互いの幸せを追求する文化を大切にしています。多様な生き方や考え方を尊重し、未来に向けた社会貢献活動に注力し続けるとともに、地域の人々に勇気を与える存在でありたいと考えています。これからも、地域に根ざした活動を通じて、多くの人々の人生が豊かになるよう努めて参ります。

ソーシャルスクエア秋田山王店は、地域の皆様との連携を大切にし、参加者一人ひとりの目標達成に向けた支援を通して、より良い地域社会の実現に貢献していきます。