愛媛県北宇和郡鬼北町に位置する、鬼北町ジビエペットフード加工処理施設から、新たに地域課題解決型の犬用ペットフードが発売されます。この新商品の名は「鹿肉60%ドライフード」。2024年11月1日、犬の日からオンラインショップでの販売がスタートします。
「鹿肉60%ドライフード」は、地元で捕獲された有害鳥獣、特に鹿をふんだんに使った犬用フードです。岡山理科大学獣医学部、今治明徳短期大学、愛媛県産業技術研究所、そして鬼北町の連携によって生まれたこの製品は、低カロリーかつ高たんぱくという鹿肉の特性を活かしながら、愛媛県内で生産された新鮮な野菜や鯛の身をプラスしています。これにより、犬に必要な栄養をバランス良く摂取できるよう工夫されています。また、喰いやすい小粒サイズオフに加工されており、犬の胃腸にも優しい設計です。
このジビエを使ったペットフードは、栄養価が高く、アレルギーのリスクを低減するために自然素材をふんだんに取り入れているため、飼い主たちも安心して愛犬に与えられます。加えて、この取り組みはただのペットフード製造にとどまらず、鬼北町や町内猟友会と連携しながら、地域の抱えるさまざまな問題を持続的に解決するための、循環型の取り組みでもあります。
今後は、さらに多様な商品展開を目指して開発が進められる予定です。
この「鹿肉60%ドライフード」は、鬼北町ジビエペットフード加工処理施設が展開する「GIBIEVERY(ジビエブリ)」シリーズの一環として位置づけられています。ブランド名「えひめ鬼北やさしいジビエ」は、地元の資源を最大限に活用した商品の提供に注力しており、地域振興にも貢献しています。2024年11月2日から4日まで、大阪市のインテックス大阪で行われる「Pet博2024 大阪」にも出展し、直接消費者と対話しながら新商品を紹介します。
愛媛県鬼北町のジビエペットフード加工処理施設は、2023年10月から株式会社ありがとうサービスが指定管理者として運営を開始。これにより、従来は埋設処分されていた猪や鹿といった有害鳥獣を有効活用し、地域の農作物被害軽減にも寄与する取り組みが加速しています。地域と共に成長し、持続可能な社会の構築に寄与するこのプロジェクトに、多くの方々のご支援を賜りたいと考えています。