阪急電鉄が導入した新たな介助予約システム
阪急電鉄は、2024年4月24日より、英国のスタートアップ企業Transreport Limitedが開発した介助予約システム「PAパッセンジャー」のサービスを開始しました。このシステムは、駅員による乗降時のサポートを事前にウェブ上で予約することを可能にし、多くの人々にとっての交通アクセスの向上に寄与します。
介助サポートを手軽に予約できる
「PAパッセンジャー」の導入により、阪急電鉄線内の87駅で、障がいのある方が自宅からインターネットを通じて簡単にサポートをリクエストできるようになりました。利用者は、乗車予定の電車と必要なサポート内容を事前に入力し、その情報が駅員専用のアプリへと自動的に転送されます。これにより、駅員も事前に準備を整えられ、スムーズなサポートが実現されます。
アクセスしやすさを追求した取り組み
このシステムの開発には、障がい者支援に深い理解を持つ同社の「アクセシビリティ委員会」が関与しています。この委員会は、実際に障がいを抱える方々からのフィードバックを活用し、システムをより使いやすくするための改善を行ってきました。特に、視覚障がい者に配慮したスクリーンリーダーの対応や見やすい画面デザインが強化されています。
利用方法は簡単
利用者が「PAパッセンジャー」システムを利用する際のステップは以下の通りです。
1.
アカウントの作成: 初めての方は、名前、メールアドレス、障がいの種類を登録してアカウントを作成します。
2.
予約: 乗車駅、降車駅、乗車日時を選択し、必要なサポート内容を選択します。
3.
確認: 駅員がリクエストを確認し、承認します。
4.
予約確定: 確定した予約内容がメールで送信されます。
5.
当日: 指定の時間に駅に来てサポートを受けるだけです。
これにより、来駅する障がい者の方々は、より安心して電車を利用できるようになります。
今後の展望
阪急電鉄は今後も「PAパッセンジャー」を通じて、障がい者の方が駅や電車を利用する上でのサポート体制を整えてまいります。移動の自由を支えるこの取り組みにより、多様な人々が安心して公共交通を利用できる環境を作り上げることを目指しています。さらに、制度の改善や新しい技術の導入を通じ、サービスの質の向上にも努めます。これにより、すべての利用者が快適でスムーズな移動体験を享受できる社会を実現していくことでしょう。