住友林業、技能五輪全国大会での偉業を成し遂げる
住友林業株式会社の100%子会社である住友林業ホームエンジニアリングが、2023年に開催された第63回技能五輪全国大会において、建築大工職種部門で4年連続金賞を受賞した。この大会は、全国の青年技能者がその技術力を競う舞台であり、住友林業はその中で群を抜く成果を上げている。
功績を成し遂げた選手たち
建築大工職種部門
まず、金賞を受賞したのは、稲垣孝介(いながきこうすけ)さん。彼は専門校の36期を修了し、現在HE東海事業部で活躍中だ。続いて、銀賞を獲得した鈴木蓮斗(すずきれんと)さんも同様に、専門校の37期修了生でHE東海事業部に所属している。また、敢闘賞には、徳廣正太朗(とくひろしょうたろう)さん、南部歩夢(なんぶあゆむ)さん、森崎天翔(もりさきたかと)さん、佐藤優剛(さとうゆうごう)さんの4名が輝いた。
左官職種部門
左官職種では、銅賞に溝江橙生(みぞえとうい)さん、宇都良晋(うとらしん)さん、堤内祥平(つつみうちしょうへい)さんが輝いた。敢闘賞には中野柊哉(なかのしゅうや)さんが受賞し、両組織の競争力を再確認した。
技能五輪全国大会とは?
技能五輪全国大会は、1963年以来続いている青年技能者の技術を競う大会で、技能の重要性を広めることを目的としている。この大会では、原則23歳以下の若手技能者が都道府県を代表して参加し、今年は1,025名が各々の職種においてその技を披露した。住友林業ホームエンジニアリングからは建築大工職に7名、左官職種には4名が出場しており、専門校での厳しい訓練が彼らを支えたのだ。
住友林業建築技術専門校の役割
住友林業建築技術専門校は、1988年に設立された企業内の訓練学校で、質の高い建築技能者を育てることを目的としている。この専門校では、心・技・体のバランスを重視したカリキュラムが組まれており、技能者としての基礎知識や技術を1年間で総合的に学ぶことができる。
累計1,700名以上の卒業生を輩出し、彼らは住友林業の住宅施工に重要な役割を果たしている。また、高齢化や人手不足という課題に対しても、積極的に次世代の職人を育てるための対応策を図っている。
今後の展望
住友林業は今後も2025年までに97名の新たな受講者を募る計画があり、さらなる専門校の拡大も検討している。訓練校の見学会を通じて、若い世代の技能職への関心を高め、技術者としての道を促進していく取り組みにも力を入れている。
住友林業グループは、今後も高い技術をもって安心・安全な家づくりを推進し、業界全体の技術力を底上げする役割を果たしていくことを目指している。