航空券価格の高騰とワーホリ希望者の動向
2025年上半期、国際航空券の価格が前年に比べて最大19%も上昇するという報告が発表されました。特に若者層に人気のあるワーキングホリデーや留学を計画する人々の間で、より良い選択をするために複数のエージェントを比較する動きが広がっています。
航空券価格の変動について
2025年5月時点で国際航空券は前年比で19%の価格上昇を見せ、6月にも12%の増加が見られました。特に人気の高いオーストラリアやヨーロッパ行きの航空券は、旺盛な需要に加え、燃料コストの上昇が影響しているとされています。そのため、今後も航空券の価格が大きく下がることは期待できないと予想されています。
このような状況の中で、日本ワーキング・ホリデー協会の実施した調査によると、ワーホリや留学を考えている約8割の人々が2社以上のエージェントを比較していることが明らかになりました。このことは、若者たちがコストを抑え、良い条件で渡航するために情報収集を重視していることを示しています。
エージェント比較の傾向
2025年7月に行われた調査では、「2〜3社を比較中」と回答した人が最も多く、次いで「1社比較中」や「4社以上比較中」という人も多数存在しました。一方で「比較していない」という回答はわずかにとどまり、多くの人々がより良い選択をするために積極的に情報を集めている状況が見受けられます。
この傾向は、若者たちにとって渡航費を削減するための重要な要素となっているのです。
賢い費用対策に向けて
渡航にかかる費用の中でも、特に影響が大きいのが「航空券+ビザ申請料」です。例えば、オーストラリアでは2025年7月から学生ビザやワーキングホリデービザの申請料が値上げされることも決まっているため、早めの手続きと予約が肝心です。これに伴い、情報とタイミングの両方を兼ね備えた計画が、より賢い渡航費用対策として求められています。
調査概要
この調査は対面形式で行われ、対象者は20代から30代のワーキングホリデーや留学渡航を検討中の人々です。調査は2025年7月11日から8月6日まで実施され、合計48件の回答が得られました。
ワーキングホリデー制度について
ワーキングホリデー制度とは、国と国の間での協定に基づき、特定の条件下で青少年が文化交流を行うための制度です。若者が自国以外での生活を通じてさまざまな経験をすることが奨励されており、観光ビザや留学ビザとは異なる自由度の高いビザが取得可能です。
45周年キャンペーン
日本とオーストラリアのワーキングホリデー協定が結ばれてから45周年を迎えることを記念し、様々なプロモーション活動が行われています。この周年イヤーを利用して、より多くの人々にワーキングホリデーの魅力を伝え、「すべてのワーホリを最高の体験に」というテーマのもと、特設サイトやSNSで特別な企画を展開していく予定です。
協会の活動
一般社団法人 日本ワーキング・ホリデー協会は、ワーキングホリデー制度の普及を目的とした様々な活動を展開しています。この団体は東京都渋谷区に本社を置き、理事長は池口洲氏が務めています。詳細については、彼らの公式ウェブサイトをご確認ください。
日本ワーキング・ホリデー協会のサイト。